パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

サカヲタのプラハ旅行記:街でみかけたサカネタ

結局、今年中に旅行記は書けなかった。来年こそは書くつもり。簡単に更新出来そうな街ネタで今年を終えよう。


バーツラフ広場から1本入った観光地の時計屋さんで見掛けたパベル・ホルバースのポスター。さすがチェコリーグ最高のゲームメーカー。さすがの知名度。と思ったが、どうやらチェコシチズンの公式キャラだったみたい。公式サイトにも掲載されていた。チェコでも日本でも知られている人物の起用か。というか、シチズンが日本企業だと検索して初めて知った。


旧レトナスタジアム、旧トヨタアレナ、要するにジェネラリアレナの壁に掛っていた広告。スパルタとファッションブランドのコラボなんだろうけど、何でOBが起用されているんだ?


EURO2012開幕直前という事で、コカコーラがペットボトルにEUROで活躍した元選手の写真を付けて売ってた。コーラとかマックとかこういうキャンペーンやるのはどこの国でも同じ。W杯で活躍した選手は少ないけど、EUROで活躍した選手は豊富な近年のチェコならではの企画か。コレルもあった。コウバもあった。だが買ったのはもちろんミロスラフ・カトレツ、マイ・アイドル。本当は持って帰りたかったけど、糖分でベトベトになりそうだから写真に撮って捨てた。残念。

ホテルのテレビで見ていたチャンピオンズリーグだったかガンブリヌスリーグだったかは忘れたが、ハーフタイムと試合終わりに解説者として出てきたのがバーツラフ・ドロブニ―だった。正直引退したのも知らなくて驚いた。アンダー代表時代、栄光に包まれた1980年生まれ組からもう引退する選手が出てきたか。もうそんな年齢か。2006年にスパルタの試合を観に行った時はベンチにも入っていなくて残念だった。西側に出てからはグリゲラウイファルシプラシルロゼフナルほどの成績は残せなかった。引退即解説者という事は向こうでは知性派として有名だったのか、それとも単にハンサムボーイだからか。悲しいニュースに対するコメントは以上。

ハロプロ楽曲大賞2012

年1回くらいはハロプロの事をまとめて書いておこう。娘コンサート(11/18)の感想とかも含めて。
自分は元々ディクシー・チックスフェイ・ウォン松浦亜弥もフラットに扱って聴くガールポップ好きなので、過去のハロプロ曲だと楽曲派が絶賛する尖った曲よりも「好きな先輩」「恋ing」「純lover」「春ビューティフルエブリデイ」みたいな凡庸な曲が好きだし、ぶっちゃけAKBのポップソングも特に嫌いではない。
なんだけど、これだけガールアイドルがボコボコ生まれ、それも対立を煽るような感じで売り出されると、どうしても尖ったものを評価してしまいがちになる。2大政党がいずれも中道で差がないとオキュパイやティーパーティのような運動が生まれるように。実際、AKBは普通にちゃんと歌える人を冷遇して口パクで人間的魅力を表現できる人材が重用されるし、ハロプロはパフォーマンスパフォーマンス連呼しちゃうし。
そんな世の傾向に流され、自分もハロプロ楽曲大賞となると純粋に好きな曲よりもハロプロ的な個性があるもの、他と差別化が図れているものを重視したくなる。主流のアイドルに対するオルタナとしてのハロプロを意識して選択しているというか。
そんな意識のなか上半期(1.2.3以前)の時点では、ピョコトラ、ブスにならない哲学、PMPWの3択だった。完全に上手くいっているとは言い難い曲もあるけど、新しい何かを作ろうとチャレンジして掴みかけている感じがあって良かった。
まあ、女子流ちゃんさんが『Limited addiction』をやったら「アイドルの枠を超えたなんちゃら」「アイドルの歴史を更新なんちゃら」とか言ってもらえるけど、モーニング娘が『笑顔YESヌード』をやっても「ハロプロなら何でもありで当然でしょ」とスルーされる。その大変さとプレッシャーは理解してあげないとなあ、と思う。

第5位:モーニング娘。『What's Up? 愛はどうなのよ〜』
The 摩天楼ショー』と迷ったけどこちらで。摩天楼がファンキーでかっこいいのは頭では理解できるけど、自分の心にファンク成分はあまりないので。What's Up?は、ラップ部分から「さあいっぱい〜♪」と急にメロディアスになるところとか『ウィアアラ』風で好き。さゆの声も飛び道具的な使い方をするよりもこの曲のアクセント的な使い方の方が好きだし、合っていると思う。「へなちょこ男子」の対が「へなちょこ私」なのも良い。2回目の「今日あった出来事上手に〜♪」のところ、声が紺野さんみたいだけど誰か分からない。

第4位:Buono!初恋サイダー
ポップでキャッチーな曲、印象的なMVも発売前から公開し、発売直後のライブのオープニング1曲目にもってきてその映像も公開し、アウェーのライブでもフラッグとして披露出来る自信の1曲、アップフロントで考えつく限り最高のプロモーションで送り出したにもかかわらず、全然世間に届いた手ごたえがないとスタッフもしんどいだろうな。すっごい自信作だったダブルユーロボキッス』が届かなくて心が折れた感じだった寺田師匠が思い出される。「そういうお前は買ったんか?」と問われると、すいません買ってません。なんだけど、今や音源なんて販促で配りまくるもんじゃん。それで知ってもらってライブで回収するもんじゃん。なんでライブで福岡に来ないんだよ。2011年ライブファイナル福岡、満員だったじゃん。大盛り上がりだったじゃん。あれで何で翌年来ないんだよ。それじゃお布施払えないじゃん。と、責任転嫁してオシマイ。

第3位:モーニング娘。ピョコピョコウルトラ
ちょっと変な感じのリズムトラックとか何か新しい事をしようとしてちょっと失敗している感じがとても好きなのもあるけど、それ以上にりほりほの「乗ってる気分表すとこうなるの♪」が好き過ぎる。自分で歌詞を口ずさみながら泣きそうになったのは『I WISH』以来か。「イケ女」を「イケてる鳥=イケ鳥(イケチョー)」だと聴き間違っていたのは内緒。だってピョコピョコじゃん。

第2位:スマイレージ『プリーズミニスカポストウーマン』
4人スマイレージは冷ややかに見ていた方だし、ゆうかりんにも思い入れはないので、純粋に曲の評価。最近では珍しくなったハロプロ音楽好きのブログでビートルズ / Being For The Benefit Of Mr. Kite!に似ているという事が書いてあって、実際に聴いたら納得だったんだけど、そういう引っ張ってくる元ネタのらしさもてらにゃらしいなあといったところで曲も好きだけど、一番好きなのは歌詞と歌い方のミスマッチ感。Speedの『ボディ&ソウル』からベリエの初期までがきんちょに背伸びした歌詞を歌わせる路線はよくあるし、子供に子供らしい日常を歌わせるのもある。でも中学生に中学生らしい淡い恋の歌詞を「せがのびてるううう♪」「わたしをみてよおおお♪」て歌い上げさせるのは新しいんじゃないか。さすがてらにゃ、(良い意味で)頭おかしいんじゃないの。面白い鉱脈見つけたんじゃないの。早くNHKの『ザ・ソングライターズ』にてらにゃを呼んで、佐野元春に「恋をしてる自覚症状…」とか読んで欲しい。

第1位の前にちょっと寄り道。ポップソングは歌詞だけ読んで批評するのはどうなの…アレンジとか歌い方とか含めた有機的な結び付きが大事なんじゃないか…という論争みたいなのがあって、それが結構面白かったので紹介しておく。
「ポップスの歌詞の鑑賞レクチャー」(http://d.hatena.ne.jp/yonosuke1965/20120831
PMPWの歌詞と編曲と歌い方と歌い手のアンバランスで奇妙な共存をちゃんと言葉に出来る書き手がいるといいなあ。

第1位:モーニング娘。「笑って! YOU」
はい、何の先進性も差別化も思想もない凡庸なガールポップです。だって好きなんだもん。ユース厨だもん。ぶつ切りパート割り大好きっ子だもん。10年前のテキストサイト風にいえば圧倒的な「多幸感」があるもん。というか、コンサートがフルコーラスでなかったのがとても残念だった。「きーにーなるんだ〜」シリーズと「ムーネーキューン〜」シリーズは全パターン聴きたかった。「宿題忘れ、する言い訳も胸キュン」とかあばたもえくぼな中学生感が完璧に出てて、流石はてらにゃ天才過ぎと言わざるを得ない。

推しメン:鞘師里保
去年は愛理だったけど、今年は動いているところ見なかったから、コンサートのインパクトでりほりほに決定。
コンサ見ての寸評。りほりほ…香川みたい。理詰めで目の前の課題をクリアしていく感じ。工藤…グランパス時代の本田かな。理想に追い付いてない自分に苛立つ事もある。あゆみん…乾ぽい。才能に疑いはないけど、消えている時間が多過ぎて意外と印象に残らない。フクちゃん…あらゆるところに曲線が多いなあ。飯窪さん…Girls Awardでの「One・Two・Three」初披露映像を見た時はあまりに何も出来てなくて心配したけど、踊りに関してはだいぶ様になっていたような気がした。魅せるところまでいかなくても覚える努力が得意ならそれを活かすのも大切。ナマタ…無謀に振りがでかくてスケール感はあって見てるだけでも面白かった。未完の大器、なのかな。佐藤…こちらは逆にポジショニングと戦術眼の優れた未完の大器で、フィジカルが追い付いてからが楽しみなタイプ。

おまけ1:
「カリーナノッテ」が素晴らしいガールポップである事も、ちゃんさんが素晴らしい才能の持ち主である事も認めた上で、この曲が票を集めると事務所に誤ったメッセージを送るんじゃないかなあという不安も少しある。別にそんな政治的な気遣いなんて無用で、素直に好きな曲に投じるのが正しい楽しみ方だろうけど、ほら、楽曲大賞って保守本流が不作で事務所に不満がある時ほど、周辺勢力の票が伸びる傾向あるし。モベキマス全体として割と勢いあるし、曲も悪くないし、事務所の失策もない今年、この曲が得票集めると事務所への批判票ぽくて、アップフロントの人達もちょっと寂しい気分になるかもしれないなあとちょっとだけ思いました。

おまけ2:
明治政府幕藩体制を否定したように、戦後民主主義が戦前を軍国主義体制とくくって否定したように、中国の歴代皇帝が自分に都合の良い史書を編纂するように、新体制は旧体制を否定する事で正当性を確保するものである。だからこそ、お上(事務所)やその追従者(メディアや新規ヲタ)が歴史の断絶を声高に叫んでいるとき、冷静に歴史の継続性を指摘しておくのも史家の務めというもの。要するに何が言いたいかといえば、『女が目立ってなぜイケナイ』をいま聴くと、意外にプレ『恋愛ハンター』感があるなあと。この1年でEDM(Electronic Dance Music)という用語を知ったわけだが、この曲にはそれがあるような気がする。プラチナ期=タカハシステム時代は辛気臭いイメージがついているけど、本当に辛気臭いのは『泣いちゃうかも』『しょうがない夢追い人』『なんちゃって恋愛』の3部作くらいで(実際、自分もここで一度脱落した)、プラチナ後期はかなり新しい曲調を模索している感じがあると思う。

(12/31追記)
「ちゃんさんに投票したら事務所に誤ったメッセージを送る事になるキリッ」て書いたら、ワンツースリーに投票しなくて初恋サイダーに投票した自分が事務所に誤ったメッセージを送る羽目になったでござる。因果応報。批判的な事はめったに書くものではない。
なんだけど、初恋サイダーに投票した人のコメントを読むと「ゆび祭り」の衝撃が大きかったみたいで、私の「全然世間に届いた手ごたえがない」という認識が間違ってて、この曲が意外と沢山のハロプロ新規を連れてきたのなら、結果的にこの順位は事務所への誤ったメッセージではなくなる。よし、そういう事にしておこう。

国王に王冠を!

いつも過去のデータを調べるのに活用させて頂いているサンフレッチェダイアリー様(http://seto.way-nifty.com/thisweek/)によると、千葉和彦の獲得が12月15日。

2011/12/16
千葉獲得を発表
サンフレッチェは昨日、新潟のDF千葉和彦選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。中国新聞によると、2年契約で年俸は推定2,500万円。千葉は「後ろから攻撃を組み立てるサッカーに魅力を感じ移籍を決めた」と移籍の理由を語っています。

国王こと中島浩司の契約更改が12月28日。

2011/12/29
西川、水本、中島が契約更改
中国新聞によると、昨日西川、水本、中島が来季の契約に合意しました。2年契約の2年目に入る西川は500万円アップの推定年俸4,500万円。水本は現状維持の3,200万円だったのに対して、中島は1,000万円ダウンの1,500万円で1年契約となったそうです。この中で33試合に出場しながら40%ものダウンとなった中島が目を引きますが、クラブは年齢や厳しい経営事情を勘案して大幅ダウンを提示した、とのこと。今季のチームにとって不可欠な存在だったにも関わらずあんまりな気はしますが、同タイプの千葉を獲得した事を考えてドライな判断を下した、と言うことなのかも知れません。

瀬戸氏も書いているように国王の40%減には驚いた。千葉のプレーに詳しくない素人目には、千葉と中島はポジション競うくらいの実力伯仲なんじゃないのか、千葉レギュラー/国王サブの位置付けをはっきりさせた契約はどうなのかと正直思った。ある意味プライドを傷つけるこの契約を国王が飲んだのは、(1)特殊なプレースタイルという自覚があって広島を出たら獲得に手を上げるクラブはないかもしれないという不安(まあ足元見られて消極的に)、(2)広島のサッカーに魅力を感じて移籍してきたし、広島のサッカーが自分に合ってるし、クラブの体質も好きだ(積極的な意志)、(3)移籍してきてからずっとカズのサブだのストヤノフのサブだの言われてきたが、結局怪我人とか出て毎シーズン30試合以上出ているし(実利)、辺りのどこか。
で、シーズンが始まって数カ月もすれば、千葉の獲得が成功だったのは誰の目にも明らかで「千葉さん疑ってすいませんでした。強化部長おみそれしました」状態。と同時に森保監督がミシャほどゆるふわなサッカーを志向してなくて、特に守備に関してはかなり堅くやる事も分かった。今はサブに入っている国王だが、あの独特なセンスで出すパスとか神出鬼没なポジショニングとか森保サッカー的にはどうなんだろう、徐々に鮫島や丸谷(昇格おめでとう!)や西岡にとって代わられてサブにも入らなくなるのでは。更に同時に発生していたのはミシャ浦和とかポポ東京とか湘南とか国王需要がありそうなクラブが増えていた事。半年レンタルなら欲しがる所も結構ありそう。残り少ないサッカー人生を意識して出場機会を求めて移籍するならJ1上位はないだろうけど、あの年齢で何故か夏場に異常に強いし、湘南なら即戦力として迎えてくれるかもしれない。そんな感じで7月くらいに“優勝争いしている中で国王に抜けて欲しくないなあ”という意味を込めて「下世話な話だが国王の契約条件はどうなっているのか?」的な文章を書こうと企んでいたのだが、相変わらず森保監督はサブに国王を入れているし、8月に入って矢継ぎ早に塩谷加入→丸谷レンタル移籍→国王負傷で6週間離脱と続いた処で、移籍はなくなったと判断して文章を消した(ウソ、まだ実際には書いてもなかった)。で、負傷から戻って11月7日の札幌戦からはサブに入るようになり、森保“普通”サッカーをする上でも監督の信頼は厚いようだが…

ミシャ政権の5年半を2006〜2008年と2009〜2011年に分けると、前半は誰もミシャの頭の中が分からなくて試行錯誤していた時期、後半はチームに共通理解が浸透して結果が期待された時期。で、チュンソン獲って、西川・山岸獲って、水本獲って、思った程の結果は出なかった。人件費のせいばかりではないけれど、累積債務が限界まで達した。「選手の言葉を信じてクラブを応援するのって馬鹿らしいよね」とライトファンに思われても仕方ないミスターサンフレッチェを自称する者の行動もあった。などなど、2012年シーズンのサンフレッチェは、(開幕前キャンプでの選手自身の手ごたえはともかくとして)成績下降、年末の選手流出、翌シーズンの観客減少という負のサイクルにはまっててもおかしくなかった。翌シーズンという事でいえば、仮に今シーズン優勝しても、やっぱり高額年俸の主力選手は流出し、一時的でも成績は下降し(そもそも優勝より上はない)、観客は減少するかもしれない。勝っている時だけ来る観客層っていうのは当然あるし。主力が入れ替わってミシャ時代を覚えている選手が少なくなれば、それだけ森保色も強くなるかもしれない。なので個人的には、今シーズンはもちろん森保政権初年度ではあるけれども、神様がくれたミシャサッカーのアディショナルタイムという感覚がある。だからこそ2009〜2011年をともにした国王と栄冠を分かち合いたいと思う。長く苦労をともにした選手達と栄冠を分かち合いたいという事でいえば、もちろん下田や服部だってそうなんだけど、彼らのような長いサンフレッチェの歴史そのものを共有した選手と後期ミシャ限定の歴史は違うじゃん、という話で。2009年にやってきてあっという間にフィットした国王のフニャフニャした感じこそミシャサッカーの象徴なわけで。来シーズン、森保色が強まったら、年俸1500万の30代半ばの控え選手と契約するかは微妙なわけで(丸谷戻ってくるのかな? 意外と主力の流出に備えて再契約もありかも?)

浦和戦で千葉が微妙に不必要なプロフェッショナルファールで警告もらって次節出場停止になって、ここで優勝決定戦に先発出場したら国王持ってるな、と思ったが、ナカノンによるjsgoalプレビューを読むと、千葉の代わりは塩谷らしい。それもまた国王らしい。何にしろこのメンバーで優勝出来たら言う事はない。
国王に王冠を!