パロップのブログ

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フジテレビONE「ナビスコカップ準決勝・清水エスパルス戦(1st leg)」

2010/9/29放送、実況:西岡孝洋、解説:風間八宏
前半は3トップがうまく連携してチャンスを沢山作っていたけど、中盤でアオを経由する攻めがなかったという点で個人的にはあまり面白くなかった。
それにしても急にハギヤナギの出来が良くなったのは、本人のコンディションによるものなのか、後ろにカズが入ったことによるチームとしてのバランスの問題なのか。ハギヤナギには、後ろと前で時間を作ってくれるチュンソン&カズの方が寿人&ストよりもやりやすそうではあるが。
何故か度々笑顔をカメラに抜かれる横竹はナカジ教の信者になってしまったのか。
後半、エスパルスが攻めに出てきてからサンフが先制するまでの何分かはとてもスリリングで楽しかった。Jリーグがせわしないと言われるのは、恐らく選手が正確にボールをコントロール出来ないスピードでパスを送ってミスをするからだろう。それは、正確にコントロール出来るスピードでパスを送っても相手の守備を崩せないことの裏返しなんだけど、良い時のサンフはこの“正確にコントロール出来ないくせに早くしたがる”プレーの難易度が高い。早かろうが遅かろうが結局4手5手目にミスが出てチャンスが潰れるなら一緒じゃんと思う人もいるだろうが、個人的には難易度の高い技に挑戦してミスる方が単純に見てて面白い。難易度ミサーの代表格がハギー。
51分、自陣ゴール前でナカジがパスカット→カズ→ハギー→イッセーまでワンタッチで繋いでドリブルで運び→チュンソンへのパスは緩くて相手にカットされるところとか、もっと正確に丁寧にすれば決定機とも言えない決定機を増やせそうだけど、それよりも早くプレーして決定機らしい決定機を狙うのがサンフサッカー。
62分、エスパルスCK、前にはチュンソン/イッセー/アオの3人残し。ハギーがヘディングでクリアしてイッセーが拾い、フリックしてアオ、この時点でイッセー/ナカジ/森脇/ハギーが前線へ走り出す。アオがチュンソンに当て、アオに戻ってきて右アウトでサイドチェンジ計るもインターセプト。前線に5人放置されるも、急いでナカジと森脇が戻るうちに、右サイドで横竹がドリブルするヤマキからボールを奪取して再カウンター(この時ナカジはDFラインまで戻りきれず中央をウロウロ)。傍の森脇に預け、森脇が縦へ放り込んだら見事ハギーへ、ハギーから中央のチュンソン、チュンソンからイッセー、イッセーからナカジ、ナカジから左サイド駆け上がってきた服部へ、服部のクロスが弾かれると、それを再度拾ったナカジがカーブをかけてシュート狙うもわずかに外れる。奇妙な連携がたくさん見られたあげく、無駄に技巧的なシュートで終わった今日のハイライト。
73分、ハギーから中央のチュンソンへ見事な縦パス。「サッカーとは相手の逆ととること」な風間ヤッヒーに「外が空いてますね」「いやあ真ん中選びましたか、素晴らしい」「今のパスの選択は簡単なところではなく、一番ゴールに近いところを選択しましたんでね」と言わしめたのは、最大級の賛辞を受けたと思っていい。