パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

JFL『横河武蔵野FC対ファジアーノ』

2008/11/15、武蔵野陸上競技場

来週の桃スタ決戦(対栃木FC)を観に行けないので、罪滅ぼしに武蔵野へ行ってみた。こんな日に限って新宿駅が高架工事だかで中央線快速のダイヤも乱れまくりで、お上りさんのオレ涙目。田舎の過疎駅だと思っていた三鷹駅は意外と大きなターミナル駅だった。駅から徒歩20分は少し嘘。13時45分に出発して、14時08分くらいに着いた。道路沿いに見える体育館みたいな外見から「あとどれくらい歩くんだよ?」と思ったら、入ってすぐに競技場があって笑った。競技場の周囲に植えてある樹木も雰囲気を出してて良い。
前半のファジアーノは堅くてダメダメで、「サポーターの方へ攻める後半に得点が入ったら盛り上がるだろうなあ。そんな虫の良い話はねえよ」と思ってみていたら、虫の良い話が3点転がっていた。特に喜山の逆転ゴールは、このままファジが昇格出来たら、クラブ史上に残るゴールになるような素晴らしい瞬間だった。サンフに来るかもしれなかった鴨川も頑張っていたし。
びっくりするほどファジサポがいた。桃スタで見たアウェーサポから推測していたJFLレベルの数じゃなかった。遠征組も多かったのだろうが、首都圏に出て来て郷土愛に目覚めた岡山県人会も多そう。そして、このレベルにして求めるものが高いのも吉備団子県民の特徴か。「蹴り出すな!繋げ!」「点取らんと勝てんじゃろうが!」みたいな声がよく通っていた。この正念場でアウェーにこれだけサポが来たら選手の力にもなろうて。観衆100人しかも会社の同僚や家族だけの「自分が好きでサッカー続けている」な地域リーグ、何万人も観に来ているけど距離も出るJ1、その間にある選手もサポも一番幸せな時期・ポジション。今のファジには、それこそ日本代表だったら97年予選レベルの「絶対に勝たなきゃいけない」テンションがある。
隣に座っていた綺麗なお姉さんは、選手の奥さんか彼女だったのか、ファジのTシャツ着ている割にプレーそのものには全然反応しないが、失点したり得点するとものすごい勢いでどこかに速報メールを送っていた。
ファジのCB、カバーリングとラインコントロールに長けた4番と、周囲があまり見えないけどハードマークが身上の5番、とった趣で、限られた人材を上手く組み合わせて現実的に活かす良い例だった。J2だとどっちも通用しなさそうだから、補強したり首を切ったり、昇格したらしたで悩みは尽きないのだろうけど。
J2レベルだとストヤノフがよく被害に遭っていたけど、DFが蹴り出す時に相手FWがロングボールを蹴らさない為に振り上げる足を潰しにいくプレーがJFLレベルだと更に横行している。あれって足を振るDFと比べてただ足の裏でブロックするだけのFWの方が絶対リスクが少ないように思うのだが、実際にはどうなんだろう。基本的にストの痛がり方は演技なので心配する程の事ではないのかもしれないが、1回目から黄色、2回やったら即レッドでも良いと思う。危険だからというよりも、悪い方のリスクが少ないという事に腹が立つ。
(11/18追記)横河武蔵野サポの応援歌がベビクルだった。確かにクラブとサポの関係は、愛の航海と何かが似ているかもしれない。