パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

なでしこリーグ『ベレーザ対レッズ』

2008/11/16、西が丘サッカー場

先々週、ミシャが冊をよじ登ったというから、てっきりローランギャロスやフラッシングメドウで優勝してファミリーボックスまで登っていくテニス選手のような光景を想像していたのだが、実際に見てみたら胸くらいまでしかないフェンスを越えるだけだった。こんなこじんまりとした所に、代表監督その他が集結したのか。
「真奈が日本のメッシなのではなく、メッシがアルゼンチンの真奈」と故ジャンルカ氏が言った事実はない岩渕選手はベンチ外で残念。試合終了後のサイン会に心惹かれたのは内緒。試合終了後の優勝表彰式で見たけど、小さい以上に細い。永里姉の横にいたから尚更。
女子サッカー観戦の楽しみの一つは、選手の指示を出す声がよく通る事だけど、流石にこれだけ近いと聞こえまくり。嬉しくなってバクスタの最前列で見る。優勝を決めているベレーザは少しお試し期間で、その中の木龍選手に注目して見ることにした。メンバー表から推測すると4-3-3の左MFかと思ったが、実際には永里姉が右MFのオーソドックスな4-4-2の左MFのよう。自分のお気に入りである(国体2005で見た)伊藤香菜子選手の後継者的存在か。サポ作成の横断幕には「アグレッシブ・ゴージャスレフティ」とあるので、目の前の左サイドで躍動する若者を期待するが、前半は萎縮気味。センターハーフのクィーン澤と加藤選手がこれまた指示出しまくりで怖いんだ(もちろん若手にとっては幸せな環境なんだけど)。割とフリーで持てる澤が前を向いた瞬間に、裏へ走り出せば正確なフィードでボールが出るはずなんだけど、木龍さんは止まって「澤さん、足元に下さ〜い」って眼で訴えている。CKも任されているくらいだから、才能は確かなんだろうけど、守備に後ろ髪を引かれるのか思い切りが悪い。と思っていたら、28分に凄いドリブルで2、3人切り裂いてゴール前に迫ってから自信が出て来たのか、持ち場の左サイドを離れて中まで切り込んだり、俄然堂々とプレーし始めて「若いって素敵だな」と思った。
「あとは小林やゆよ選手が見たいけど、ハーフタイムのアップを見ると調子良くなさそうだな」と思っていたら、後半途中から永里姉と代わって右MFに。良い動きはしてけれど、フィニッシュのところでやはりアップの時同様に精度がなかった。でも、前半の木龍さんに続いて目当ての選手が目の前で疾走する姿を見られたので、個人的には大満足の観戦になった。
他に目を引いたのは、国際試合だと通用しないと言われる事もある大野選手だが実際に見るとモノが違うと再認識させられた以外に、初めて見たレッズの北本選手に惹かれた。日本女子でああいう重戦車ドリブルが出来る選手は他にいそうもない。北本&安藤の組み合わせは脅威。