パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

広島国際ユースサッカー2007


用意周到に前売券をコンビニで買った割にはのんびりと岡山を出発し、グルノーブル広島県選抜を後半から、サンパウロ対広島ユースを全部、おまけで広島対名古屋を見てきた。最後のはテレビで見直してから書く事にして、ユースにのみ触れて寝る(つもりだったが、書いている途中で寝た。便宜上日曜の夜に書いたことにさせて頂く)。ユースを見たのは今年初めて。自動車を廃車にした無職が中国地方でサカヲタをするのは難しい。首都圏辺りで職に就いたら高円宮杯でも見に行きたいところだが人生に先が見えない。

15,16日には岡山へ来て作陽他と対戦するグルノーブルがグダグダらしいとの噂を耳にしたのは金曜日のことだが、後半35分を見た限りでは、なかなか楽しいチームだった。特にシャドーストライカーの7番と右MFの2番は『憎しみ』のヴァンサン・カッセルを思い出させる、褒め言葉として頭悪そうな感じが良かった。猛然と前へ前へのプレーをするのだけど、汚くはない。2番なんかは「DF登録したけど、何度教えても試合になると攻めたまま帰ってこないので仕方なくMF起用することにしたぜ」感があった。CF9番の西アフリカ系っぽい長身選手は有り得ない身体能力に足元ポロポロとこぼす感じが如何にも「まだ素材」感たっぷりだった。CB2枚はどちらもでかかったが、特に5番はアラビアン×アフリカンなのかモロッコにいそうというか、屈強な外見な上に試合中もレフェリーとコミュニケーションをとろうとする意思が見えて良いキャプテンになりそうだった。本物のキャプテン腕章は中盤の8番だったか。100円で買ったパンフには背番号が載っていないので、16日の桃スタで確認したい。表彰式ではサンダルに団扇を扇いでいる奴もいて超リラックス。
広島県選抜は、左山が絶好のチャンスだったのにシュートをGKに当てちゃったのがハイライトだった。その直後、9番川北とのワンツーゴールのアシストは見事だったが、やはり期待されているのはゴール。選抜チームなのに、観客にその名を知られ、かつ期待されるエースストライカーというのも面白かった。
サンパウロは素材も素材、前の方5人くらいはボールを持ったら延々とドリブルしてそうな雰囲気だった。それでも何度かはスルスルと抜けてチャンスを作っていたのだから、持っているものはあるのだろう。2人いたでかいアフリカ系は最後まで区別がつかなかった。パンフによると10番は「将来ブラジルを代表する選手」になるらしいが、この試合だと3回くらい「巧い!」と思わせるプレーを見せるけど、試合全体を通してはそうでもない。まあ味方も「俺が俺が」の選手ばかりだから操る系の選手は目立つのが難しい。遠目にはロブソン・ポンテに似ている。キャプテンの5番とともにCBをしていた13番だが、名前が「マテウスリネカーカルバーリョ」というのは重過ぎて大変そうだ。まあ全体的に子供というか気持ちが乗らない時だったのかもしれない。
例によって広島三矢組さんのサイトで大体の背番号とポジションをメモっておいて観戦。もし大会中の背番号と実際の選手が異なっていたら、もちろん私の責任。
広島ユースで目立ったのは8番内田。精度とスピードがあるキックを蹴っていた。去年の藤澤っぽい。しかし高萩にしろ藤澤にしろ、ああいうゆらり剣客体型の選手をプロで見たことがあまりないので、内田も上がれるのか、上がって通用するのかはよく分からない。
隣の7番篠原が去年の保手濱か。ちょっと武器が分からなかった。下がり目の組み立て屋だろうか。中盤にはこの他に岡本がいるのだから素晴らしい層の厚さだ。
トップ下だった10番横竹はどこをやっても「正解」と思えるプレーを選択する。フリーになれる位置へ移動しておいて、楽にボールを持ってフリーの選手にパスをする。簡単にするのでミスが少ない。トップ下でにこやかにプレーしている時は走り方が三浦和っぽいのだが、FW起用でファールまがいのハードマークをされると、結構頭にくるタイプみたいなので、若いうちはいつも冷静に80%でプレーするよりも、闘争本能に火を付けてくれるポジションで使った方が良いと思う。内側に大久保的なものを秘めている感じがする。
9番中野はもっとごつくなっているかと思ったが、体を張るCFというよりは動きにシャープさを感じるタイプ。22番宮原はこの試合ではリズムに乗れなかったのか、不発の印象。代わって入った19番板倉は逆に好調な時期なのか生きが良かった。
右SBの6番小西は流れの中で強烈なシュートがあったはず。前に前に来る感じが良かった。ただ、DFラインは全体的にあまりビルドアップがうまくない印象。大したプレッシャーもかけていないサンパウロの中盤にボールを渡すシーンが多々あり。
表彰式後に行われた4チーム合同写真撮影のシーンで、よくわからない手拍子の音頭をとっていたのが15番池田。三矢組さんのところに「槙野的性格らしい」と書いてあった理由の一端を知る。