パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『ファジアーノ岡山対グレミオU18』他

2005/4/29、桃太郎スタジアム

晴れの国おかやま国体開催記念第1回国際親善サッカー大会の初日。本音を言えば、グレミオ/広島ユース/岡山県高校選抜の三つ巴がある2日目の方が見たかったが、出勤日のため断念。
グレミオのフォメは4-2-2-2の純ブラジル風。背番号もDFが右から2-3-4-6、ボランチに8と5、(多分)2列目に11と10、FWが7と9といかにもブラジルだった。攻めも鹿島っぽい。前線4枚が皆フェルナンジーニョみたいでドリブルとポジションチェンジと足元へのパスを繋ぐ流れから縦にスルーパスを繰り返す。しつこく繰り返すのである意味単調。ガンバ大阪の前線に似ているかも。一方のファジアーノは工夫をすれど精度が足らず、前半はやや膠着状態。後半になってグレミオは日本人DFが弱いと見たのか、裏へのロングボールを増やし、その中で後半から入った16番FWがゴールを決める。その後追加点もあって多分2対0で終了だった。
グレミオに将来のセレソンになれそうな人材は見当たらず。先制点を上げた16番がアイウトン大久保嘉人を合わせたような面白い選手。11番のドリブルも良かった。3番4番のCBコンビがともにサウジ代表にいそうなアフリカ系長身だった。U18と云えば、同年代で抜きん出ているならトップに帯同しても良い頃だし、残っているのは、まずトップチームとの契約を勝ち取るのが目標という選手ばかりだろうか。
追記:翌日の地元紙によれば、8番のボランチはU20セレソンらしい。キープもパスも運動量も同年代の選手と混ざってそこそこ上手いくらいにしか見えなかったが、また一つ、自分は見る眼がない神話追加。
ファジアーノについては評価保留。シーズンに向けて調整中だろうし、自分もグレミオに主眼を置いていたし。ただ、後半控え組を大量投下したら運動量で活性化するどころか、能力に差があり過ぎて大味になった。やはり選手層は薄いらしい。個人的に気になったのは後半から出場してグレミオ16番と小競り合いを起こし、結果自分の方だけ警告をもらった選手。その後、気持ち切れ過ぎ。
2試合目の吉備国際大グレミオだが、開始がプログラムより更に遅れる。多分グレミオ側の「もう少しインターバルを」という要請だろうが、第一、日本に来ている選手が全部で16人なのに、3日間で5試合はおかしい。CBの3番4番は明らかに気持ちが入っていなかったし、吉備国の方は背番号30番台やら60番台やらを出場させているし、主審は親善試合の割に危険な接触を流すくせに、負けている側が笛の鳴った後にキックしたら警告を出したり、FKの位置をこまごまと修正させる等、典型的な日本人レフェリーだったので締まらないゲームとなり、自分は前半終了後に帰った。試合目的もなく、興行としての娯楽の要素も無し。協会関係者の面子くらいしか意味のない試合では選手も怪我しやすいのでは、と毒を吐く。グレミオなんざCBが怪我したら控えもいなかったし、残り2日間、主軸がいないグレミオと対戦することになって、勝ち負け抜きで経験値的に損をするのは、呼んだ自分たちの側なのに。
ついでに書くと、県サッカー協会のサイトを見たら第1試合の開始が11時半だったので、その約15分前に着いたら何故か開会式をやっており、試合開始は12時20分との事。プログラムやチケット等の印刷物が正しくてサイトが間違っているというのはどうなのか。また買ったプログラムには「高校生の試合は35分ハーフ、他は45分ハーフ」と書いてあるが、実際は今日の2試合とも35分ハーフだった。グレミオ側が変更を求めたという所謂ブラジル流ならば仕方ないが、そうばかりとも思えない運営っぷりだった。