パロップのブログ

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CS「第30節・ジェフ千葉戦」

2007/10/27放送、実況:寺西裕一、解説:川本治
最後に会ったのは10年前の教採試験会場という高校の同級生が、その後見事に先生となって教員チームでプレーしているということを風の噂に聞いていた(というか地元新聞に名前が出ていた)ので、いつかこっそり見に行こうと企んでいたわけだが、先週の日曜日、家からチャリで20分程の当新田グラウンドで県リーグの試合があるというから、最後の機会だと思ってよろよろと出掛けた。まあそいつはいなかったのだが、県のリーグ戦でさえスライディングも出来ないような砂ぼこり舞うピッチでプレーしているのを見るにつけ、芝のピッチでプレーして給料を貰っている人々がいかに選ばれた神々なのかということを改めて痛感し、神々の皆さんには素晴らしい環境でサッカーが出来る幸せを噛みしみて頑張って欲しい。

途中まで内容に注文を付けつつも勝利したことを前提にした予定稿を書いていたので、今さら路線変更も出来ない。それでも、今節は少なくとも何かを言いたくなるような試合内容だったと思う。駒野のゴールは、94年ホーム鹿島戦のジュンユンゴールを思い出してゲンが良いと思ったのだが。
以前に書いた「全てのボール回しはチーム最大のストロングポイントである駒野にフリーでクロスを上げさせるための前振りであっても良い」が実践されていたようで、喜ばしく見ていたが、欲をいえば、前半は向い風だったのでもっと両サイドを走らせるロングボールでも良かった。
戸田さんが、前半の早いうちから前掛かった馬のようにフォアリベロ的なポジションをとっているように見えた。実質2バックにして自分は中盤の組み立てに参加してやろうという野心に溢れていたのかもしれないが、ちょっと怖かった。
3-5-2で噛み合うはずなのに、カズと槙野がボールを持ってどかどか上がれたのは何だったのか。確かホームの浦和戦だったか、DFラインから上がってくる堀之内にフリーでパスを出されまくったのは。お互いに人へ付いていく3バックだとああいう現象が起き易いのだろうか。
ただ、槙野も戸田もカズもフリーで上がれてしまうと、前が寸詰まりになってボールを受けるスペースがなくなったらしい。人が多ければ多い程パスを回す選択肢が増えそうだが、サッカーは難しいものだ。
前半途中、ボールを持っているDFに向かってウェズレイが追って、寿人が追って、浩司が追って、ボールが動く度に前からプレッシャーを掛けていたのに、結局バイタル前までボールを運ばれる場面があったが、あのプレッシャーの掛け方をするのならば絶対に前で取らなければ意味がないし、パスコース限定用のプレッシャーならばもっと体力を温存する賢いやり方があるだろうに、もったいない。後ろから声を掛けてパスコースを切る練習とかしてなさそうな感じが伝わってきた。
下がって受けるムァキやレイナにどこまでも付いていくカズや槙野、空いたところに2列目から山岸や羽生が飛び出してくるのを掴まえられない。そんなシーンも結構あったはず。FWをフリーにさせたくない、振り向かせたくない、というのは分かるが、度を越しているというか、受け渡すのも勇気ではなかろうかと。個人の気迫で何とか切り抜けているが、決して良い内容でなかったと思ったのはそういうところ。
そんなこんなでハーフタイムに考えるのは当然、疲労度が濃そうな3MFを60分/70分/80分辺りで、バランスを崩すことなく、スト/ハンジェ/一誠辺りと替えてくれるか、それとも相変わらず最後まで引っ張るのか、だったのだが、いきなり寿人がダメで脳内プランはあっけなく消滅。平繁がびっくりするほど動けていなかったのは監督の指示なのか誤算なのかは知らないが、あれならいっそ4MF+ウェズレイでも良かったと、また結果論をいう。
ストの仕掛けのパスは敵だけでなく味方をも欺いてしまっているようなタイミングで出てくる。良いアクセントなんだけど、味方と呼吸が合うには時間が必要かもしれないし、失敗した時に致命傷に繋がらないように、最終ラインではなく前の方に配置しているのかもしれない。
さすが羽生は筑波閥、そのうちに広島へおいで、とか言って。というか、夏頃までジェフが落ちそうだった時は「巻が欲しいな」とか、YFCなら「下田の控えに菅野が欲しいな」とか呑気なことを考えていたあの頃の自分に説教しなければ。にもかかわらず、相変わらず「入れ替え戦ヴェルディは怖過ぎる、サンガなら移動も楽だしやり易そう」「残留出来たら田原が欲しいなあ、サンフはアテネ世代コレクターだし」などと、つい皮算用をしてしまう。