10/23、主審:岡田正義、解説:野々村芳和、実況:大庭荘介
私は自分で本格的にサッカーをプレーした事がなく、「11人それぞれの役割は等価で、誰が重要で誰が重要でないとか無いんだよ」と言ってしまう事が多い所謂戦術厨だが、前俊をみていると「やっぱサッカーってゴールだよな」と思えてくる。通常、盛田がDFと競っている時、セカンドボールが足元に転がってくるのを待っているフォロワーが多いなか、大木が競った際、裏へ抜けようとした前俊が嬉しい。無駄な動きになっても良いから繰り返して欲しい。
大木とベットは相性が良い気がする。ゴールに絡む動きをして欲しいポジションという意味では、カズとハンジェの前にベットがベターだろう。
試合の内容は、それなりに訓練されているがやや単調で、ベットとホルヴィという優秀なセントラルMF以外に変化を付けられる選手のいない、いかにも下位同士らしい試合。神戸は、ボールを奪ったらまず播戸の動き出しをみる事が徹底されており、しかも播戸が好調。一方、広島は、ボールを奪ったらまず両アウトサイドを使う事は出来ているけど、肝心の服部/駒野が本調子ではなかった、くらいの差だと思う。盛田に当てるパターンが有効だと攻めの幅も広がるけれど、盛田があまり調子が良くなかったようだ(最近はJ1で出ずっぱりの体験もなかっただろうから疲労が蓄積しているのだろう)。なんだかんだ言ってもチアゴの復活に期待している。