パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

CS「第2節・柏レイソル戦」

2007/3/13再放送、実況:西岡明彦、解説:遠藤雅大

上の写真は満員の記者席。10日は就活に絡めて首都圏に行き、女子代表の応援し、フクアリでも行ってみようかとも考えていたが、ミシャに「ホームの客が少ない」と言われてしまった以上、日頃は行かない人間が行かないと客は増えないわけだし、広島在住の知り合いを誘い、当日の天気予報で雨だったら止めるつもりだったが、何とか試合終了まではもつということで、18切符で出掛けた。新幹線に乗る金がないわけではないが、怠惰な生活を送る自分への戒めとして鈍行に乗ったものの、乗り物に弱いのは相変わらずで、尾道付近では衰弱していた。ビッグアーチは寒かったと評判のようだが、10月から3月まで同じ格好で過ごしている自分にとってはそれほどでもない適正気温だった。

ミシャが自信をもって送り出した11人で試合を終えるのを好むタイプであるらしく、スタメンの11人は誰にとってもほぼ納得の顔触れであり、それぞれの選手が得意でない方向で頑張らなければならない戦術で縛られているわけでもなく、昨シーズン途中から継続性のあるスタイルを同じ顔触れで進めている以上、最後は「駒野が対面をかわして良いクロスを上げたか」「柏木はドリブルで2人置き去りにしたか」「寿人が裏に抜けたか」等々、個々の選手が持っている能力が出せれば勝てるし、出せなければ負ける。そういうシンプルさがあるからか、スタジアムで監督の起用や交代策、戦術等に文句を言う余地もあまりないので、プレーの善し悪しとゴールという結果に一喜一憂するのが客の仕事であるという、ある意味で健全な空気が漂っているような印象を受けた。
なので、こむずかしい戦術について語れるわけでもない素人にとって、サンフの試合は今後も「出来てた気がする」「出来てなかった気がする」くらいしか書くことがない予感がある。ブログの感想から週刊誌のレポートまで出揃った金曜日に後出しするのも辛いものがある。今節は両監督が策略をめぐらせては裏目に出るヘボ将棋のような展開だったらしいが、テレビで改めて見ると、スタジアムでの印象よりもずっと楽しかったので、その辺りをダラダラ書こう。
13分、カズ〜浩司〜戸田ときて、戸田が駒野とのワンツーで抜け出してクロス、服部のシュートで終わった場面が、スタジアムで一番うなった。リスクチャレンジと技術とアイディアとコンビネーションの全てが詰まっていた。テレビで見直すと戸田に追い越された瞬間に、青山が逆方向へ走り出し、最終ラインのカバーに入っていた。ボールを奪われてのカウンター対策をするべきなのか、敢えて青山もゴール前に詰めて人数増やすべきなのか、どちらがチームとしての正解なんだろう。
22分、ウェズレイの惜しいシュートの場面は、青山のミスフィードを敵の古賀が寿人にプレゼントパスしちゃってウェズレイまで繋いでいるが、この場面では青山がゴール前まで直進して入ってきている。自分のミスを取り返しちゃろうという意地でもあったのか、FW2人がチャンスメイクしたのだからゴール前に飛び込むのはMFだというセオリー通りなのか。
スタジアムで見ていると、25分過ぎにはウェズレイが疲れてしまったように見えたのだが、やはりタイトにマークされると逃げ回って受けようとするため、より疲労度もあがるのだろうか。柏がフランサにボールが入らないと何も始まらないように、広島の攻撃も結構ウェズレイに収まること前提みたいなところがある。
後半の立ち上がりは柏がよくなったように見えた。前半は柏がボールを奪った後の攻撃をブラジル3人がスローダウンさせてくれるので、相手にとっては正直守り易いのではなかろうか。ブラジル的な緩から急へと変化するサッカーを尊敬/尊重した上で、ノブリンのボール奪取反転攻撃サッカーとはあまり相性がよくないと思う。後半はそれがもう少しカチッと守るようになったようだった。
48分、浩司がウェズレイへスルーした時は、スタジアムでずいぶん腹を立てたが、テレビで見直すと、確かにウェズレイがボールを受けに下がってきている。浩司のシュートがこぼれたところを狙うならゴール前に向かうはずだから、チームの連動という意味では正解のプレーだったのか。
77分、浩司〜服部〜盛田と繋がって素晴らしいクロスが上がったシーンは、美しいラグビーのようだった。
試合前のアップで、サブ組のダバツが相手DFの裏へオサレヒールで落とし、FWへラストパスを送る練習を最後の方ずっとしていた。精神的にクサっているのか、遊び心を忘れないサッカー小僧タイプなのか、どうも性格が掴めない。