パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

五輪開会式に出てきたピーター・Gがカーツ大佐な件

そのうちアフリカの奥地に音楽の王国を建てそう。副官はンドゥールさん。
仕事の行き帰りに車の中でエイミー・グラントのアルバム14枚を順番に聞いている。小中高とビルボード厨→大学生の小遣いでカントリー系アルバムを適当に→無職貧乏なので中古屋で80年代3200円CDを収集→ハロヲタ(その間、自分への就職祝いにスーパーカーの1stを買った微笑ましいエピソードあり)というろくでもないリスナー・オンリー・メンバーである自分は、楽器の演奏にハマった事もコンサートに通った事もないので、いわゆる旧譜のお勉強聞きをした事がない。例外はグラントとフェイ・ウォンくらいで、後者は中古屋に8枚くらいまとめて売りに出ていたのを捕獲。前者は“Baby Baby”“Every Heartbeat”に惹かれた頃に大学生となり、気が大きくなってタワレコで全アルバムを買ったけど、それでコレクター欲を満たしてしまい、ほとんど放置していたという酷い話。今になって改めてじっくり聞くと、クリスチャン音楽から出てきた初期は当時流行っていただろうカーペンターズ風だが、8枚目から明らかにポップマーケットを目指した作風に変化している。ディスクガイドもパーソナルヒストリーもほとんど無い情報砂漠の中、自分の耳で判断する経験はなかなか楽しい。
上記のような自分なので、今まで「アルバムを発売したら、その曲を引っ提げてツアー」という所謂アーティストのライフサイクルを体感したこともなかった。自分が初めてハロプロの新譜にお金を払ったのはモーニング娘。の4thアルバム(2002年)で、その頃は「ネットでフリーライドして楽しませてもらっているお礼」というまさにお布施だったが、途中『ベスト2』をスルーしたものの、いつの間にか今日で4枚目のオリジナルアルバム購入。いわゆるアイドルというものがシングルを出しては店頭イベントを行うサイクルのなかで数枚出しては消えていくのに、毎年1枚アルバムが出せて、新曲とかつてのヒット曲を混ぜて披露する全国ツアーに出られる事がどんなに幸福であるか。2月12日に放送されたBS朝日ベストヒットUSA』のゲストがEW&Fで、フィリップ・ベイリーが自分たちの最盛期を“Magical Moments”と表現し、「新しいアルバムは当時に戻ったようなつもりで…」みたいな事も言っていたが、その後に流れた新曲PVから魔法は感じなかった。それは才能が枯れたわけでも、努力を止めたわけでも、何かが欠けたわけでもないけれど、どこかに流れていってしまうもの。モーニング娘。も“Magical Moments”は過ぎ去り、多分二度と戻る事はないのだろうけど、頑張って続けている事がいつの日かきっと財産になるはず。
レインボー7』は、ボーナストラック扱いの11,12曲目を外して考えると、1と10がアリかナシかで言えばナシだけど、それ以外はなかなか好みの佳曲が揃っている。特に発売前から「本人同士は無関心だけど、声の相性だけは良い」吉澤&高橋コンビに期待していた『無色透明なままで』が予想以上の出来。寺田先生がこんなに歌い手の音域や声質、性格を考えて、ブツ切りパート割の配分を真面目に調整してきたのって『初めてのロックコンサート』以来ではないか。『私の顔』並みに行き届いている気がする。
レインボー7(初回生産限定盤)