パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

思わせぶりなタイトルをつけるとアクセスが急増する件

毎週月曜日は男性料金1000円ということで、久しぶりに映画を観に行く。『ミュンヘン』はオサレなヨーロッパの古都を舞台に、小粋な70年代ファッションに身を包んだ若者の恋愛映画だったので、30歳を過ぎた孤独な独身男にはつらい映画だった。エンドロールをみた限りでは、中欧シーンはブダペスト、地中海シーンはマルタ、パリはパリ、ニューヨークはニューヨークでそれぞれロケ。登場人物が70年代の映画に出てくる人間と同じ格好をしていた。敢えて「時代考証を正確に!」と力まなくても、リアルタイムの映像が沢山残っている近過去を舞台にしているから正確に描けているのは当たり前なんだけど、妙な感じだった。出てくるユダヤ人達の顔が各々いろんな民族(←語義矛盾だろうか)の特徴を備えており、そのバラバラさ加減が「登場人物の人種構成に配慮するハリウッド映画」っぽいと思ってしまった。カソヴィッツハンガリーユダヤ人。彼を『天使が〜』で見た時はひょろい兄ちゃんだった記憶があるけど、あれからもう10数年か。ビリー・クリスタルみたいになっていた。年表的に並べれば、第3次中東戦争ミュンヘンテロ→第4次中東戦争なんだろうけど、70年代前半は欧州人にとって遠くの戦争だったものが身近な社会不安になったのだろうかとか、自分の貧困な想像力ではその辺りの感覚・雰囲気が今一つ掴めない。