パロップのブログ

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CS「チェコ対ルーマニア」

10/9、トヨタ・アレナ、実況:八塚浩、解説:渡邊一平
新チームになったものの、結局ネドヴェドとポボルスキに代わってヴァホウセクとハインツが入っただけ。持ち場の左サイドを離れて動く自由が許されていたネドヴェドに代わってロシツキ同様ディフェンス能力の高いヴァホウセクが入った事で堅実度は高まったが、詰めの所で閃きと強引さが足りなくなった。両サイドハーフの守備力が上がったため、ロシツキが明確にガラセクより前に位置するようになったが、変化の起点がロシツキだけでは単調になる。
堅実になったもののチャンスを作る攻撃力自体は落ちていない。しかし点を取る決定力は落ちている。落ちているのにガラセクの両脇=サイドバックサイドハーフの間にスペースが出来る悪癖は以前のままなので、結果として押し込まれた場合のヒヤヒヤ感が増した。
もちろん、これまでも「1点リードで防戦一方→バロシュ/ポボルスキのカウンター1本でダメ押し」という展開もあったわけで、これは印象論に過ぎない。ルーマニアもミスの少ない手強いチームだったし。
ルーマニアはロボント以外知らなかった。ペトレがEURO2000にいた奴と同一人物かは不明。ルーマニア代表は監督替わる毎に、或いは欧州予選毎にメンバーが違う気がする。豊富な選手層なのかも知れないが、西側に出ていった選手が代表に定着していないのではないかと心配になる。
他方チェコは超エリート教育。ボルフ以外は全員年代別代表経験者。日本代表の中澤もそうだが、1人くらいシステムの外から入ってくる選手も居ないと組織が硬直化する危険もある。既に選出メンバーが皆とにかくまず1対1で負けない頑強系に片寄っている気がする。これは今の戦い方が前掛かった時に後方で3対3や4対4になり易いのが原因で、ロシツキも天才的なディフェンスセンスがなければ、最初に干されていたっぽい。
とはいえ、この試合で途中出場したヤロシク/シオンコ/コバチは全員シドニー五輪世代(1977-78年生)。代表に定着出来ないまま後輩に抜かれつつあった「中二階」組の復活は素直に嬉しい。これでシマクが帰還すれば、WC2006は28〜29歳になった彼らの集大成になるはず。
EURO2004ラーションのように、欧州予選通過決定後にネドヴェド復帰の話があれば、個人的には大歓迎だと付け加えておく。
おまけの話、ルーマニアを4-1で破ったU21代表で得点を上げているミハル・カドレツはミロスラフの息子。顔も親父そっくり。