パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『BSプライムタイム』「“戦場のピアニスト”の告白〜明かされるシュピルマンの実像」

6/10初回放送、50分、前半「ウァディスワフ・シュピルマン〜作曲家の肖像(Wladyslaw Szpilman-szkic do portretu)」(1993年・ポーランド、テレビジャ・ポルスカ/チャンネル1制作)と後半「“ワルシャワのロビンソン”から“戦場のピアニスト”へ(Od "Robinsona warszawaskiego " do "Pianisty")」(2002年・ポーランド、テレビジャ・ポルスカ/アゲンツィアフィルモーア制作)の2つのドキュメンタリーをまとめて放送。
前半は生前のシュピルマンに行ったインタビュー。映画の宣伝でよく聞いたフレーズ「国民的な音楽家」というのは、戦後に多くのポップスを作ったという意味らしい。ワルシャワ五重奏団のピアニストとしても国際的に知られているようだが、おそらくは小澤征爾というより服部良一のような意味で国民的。
後半は1946年頃に発表されたシュピルマンの手記を読み、イェジー・アンジェイエフスキ(『灰とダイヤモンド』の脚本家)とチェスワフ・ミウォシュ(ノーベル賞作家)の脚本、監督ザジツキ(Jerzy Zarzycki)で映画化する。しかし完成した『ワルシャワのロビンソン』(1949年)は政府から批判され、共産主義者の英雄的な行為が盛り沢山になるよう撮り直した『不屈の都市』(1950年)は、原作とは似ても似つかない作品になってしまったという裏話。
(参考)http://www.awa.or.jp/home/yk462/m_polando2.htm
上記のサイトをみると、「不屈の都市(ワルシャワのロビンソン)」は1951年のカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で名誉賞をもらっている。
ポランスキは、ポーランド語版で手記を読み、映画化を検討していたようだが、1998年にドイツ語訳が出版されたおかげで英語圏にも噂が波及し、映画製作の目処がついたようだ。