パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

俺ルールだと、自転車で前の自転車を追い越す時は前から対向車が来ていないか気を付けながら右に出てスピードを上げて抜いたら左に戻るというのが一連の手順で、自動車ルールに準じているし全国共通だと思っていたのだが、福岡人は何故か左つまりインから抜こうとする。或いは前の少しゆっくりな自転車の後ろについて進んでいると、その自転車が右にずれて左側を空けて抜いて欲しそうにする。これだと抜き去る最中に対向車が来たら幅寄せされそうだし、非合理的かつ危険なローカルルールに怯えている。
BS2で念願だった『2番目のキス』を見る。原作小説の原題"fever picth"というのはいかにもフットボール用語だなあと思っていたが、そのままでベースボールに流用出来ると気付いた奴は素晴らしい才人。お互いに歩み寄って理解し合おうとか何かを捨てて何かを得ようとか、そういう恋愛の話だったと思うが、正直2人の捨てたもの得たものがよく分からなかった。
以前読んでないのに触れた責任もあるので、図書館で『郵便的不安たち』を借りてきて「ソルジェニーツィン試論」のところ(と他少し)だけ読んだ。よく分からない哲学用語満載だったらさっさと投げ出すつもりだったが、作品の方を読んだことがあれば何となくでも飲み込める普通の文芸批評だったので助かった。書いていることが正しいか否か、賛成か否かに答えられる知識はないが、偉い人が書いた先行論文を参照しつつ新しい発見をいくつか付け加えた学術論文ではなく、「そもそも今までの読み方自体が間違ってね?」という議論の枠組みそのものを問う論文を20代前半で書くという行為がすごいと思った。