『BS世界のドキュメンタリー』「ブッシュの戦争」4回シリーズを見終わる。衝撃の真相暴露というよりは、これまでリアルタイムで報道されてきた「ニュース」を、1つのストーリーとして順序立てて再構成したもの。基本的にはイラク侵攻の是非は問わず、政権内の縄張り争いとか、有権者への嘘とか、手続き的な誤り等を批判し、「戦闘にしても統治にしても、ちゃんと準備をすればもっとうまくやれたはずなのに…」という視点で作られているので、馬鹿ブッシュが大嫌いで陰謀論が大好きな人達には物足りない内容だったと思う。既知の事実らしいが個人的に初めて知って驚いたのは、テネットの発言。パウエル心の声は恐らくこんな感じ。
ブッシュ「長官、イラクが大量破壊兵器を持っているのは確実なんだな?」
パウエル「(おいテネット、『証拠は曖昧です』って言うんだ、言うなら今しかないぞ!)」
テネット「〔満面の笑顔で〕大丈夫。これはスラムダンクですよ」
パウエル「(駄目だこいつ…早くなんとかしないと)」
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著作権フリー(といっても本当は2次利用に許可がいるはず)の文章をネットからコピペして印刷した新聞を、気の弱い公務員に売りつけるやくざ商売で生計を立てていた頃、国会の議事録や省庁のサイトを結構読んでいた。数年前に外務省のサイトでみつけた「自由と繁栄の弧」に関する文章は、キャッチフレーズとしても実際の戦略地図としてもなかなかよく出来ていると思ったのと同時に、メディアでの反響の無さにも驚いた。マスメディアは日頃から「最近の政治家は小物ばかりだ」とか「最近の政治家は未来のビジョンが無い」とか批判している割に、政治家に正面から価値観を提示されると議論に臨まない。
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9/24のCDTVSPを録画して見た。飛ばさずにちゃんと見たのは「イノセントワールド」(1994)、「HELLO」(1995)、「HOWEVER」(1997)、「花火」(1999)、「アポロ」(1999)。大学時代の仲間と卒業した後も土曜日の夕方にテニスして、そのまま飲み食いに行って、誰かん家に雪崩れ込んで、CDTV見ながら中二病のごとく出てくるアーティストの悪口を言って、という90年代後半を懐古。21世紀になると、大半の人間と疎遠になり、自分はハロヲタとして毎週のように出てくるハロプロ勢を録画するようになった。そしていつの間にか(2005年辺りか)ハロプロ勢が呼ばれなくなって見なくなった。そんなわけでCDTVの記憶は、自分のライフスタイルの変化に合わせて、きっちり3期に分けることが出来るのだけど、世間的にはどうなんだろう。最近の若い人は見ているんだろうか。CDTVはチャート形式が予想外に当たった初期、CDバブル時代の売り上げに影響力を持った中期、衰退している現在、みたいな印象があるのだけど、恐らく自分の体感に寄り過ぎている。