パロップのブログ

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BS1『BSドキュメンタリー』〈証言でつづる現代史〉「世紀の外交 米中接近」

2008/3/9初回放送、50分×2、〔前編〕キッシンジャー極秘訪中への道、〔後編〕ニクソン毛沢東の“握手”、資料提供:毛里和子/栗原浩英 他、撮影:菊地太/横山友昭/足立真仁、取材:佐古純一郎/中里雅子、リサーチャー:柳原緑、コーディネーター:野口修司/張景生/アミン・ウラー・ベイグ/ボグスワフ・ピンドゥル、ディレクター:下嶋徹/島岳志、制作統括:佐橘晴男/東野真、共同制作:NHKエデュケーショナル、制作協力:メディアメトル/松井秀裕、制作・著作:NHK
放送前の仮タイトルは、前編が「疑心暗鬼と模索のなかの対話〜キッシンジャー訪中の舞台裏」、後編が「知られざる水面下の交渉〜“キッシンジャー周恩来会談”と“ニクソン毛沢東会談”」。
「資料提供」の欄にあったから、多分キッシンジャーのインタビューは借り物。それからBrook Lapping Productionsが制作した"Nixon's China Game"(http://www.pbs.org/wgbh/amex/china/)もクレジットされているので、ニクソンの資料映像はこの辺りが元ネタと推測。コーディネーター名から考えると、パキスタンポーランドの取材はガチ。
米中接近といえば、テッシーがNHK退職の置き土産に作った番組(http://d.hatena.ne.jp/palop/20050609#p1)があった(ウィンストン・ロードの名を聞いた記憶があったのはこれだった)。米国側の史料を使うから仕方ないとはいえ、西側が描く外交上の周恩来は常に一枚上手というかマスター/賢者の扱いを受けているけれど、おそらく周恩来だって「キッシンジャーが強気で条件を突き付けてきたらどうしよう」とか悩んだりしたはず。中国側から史料が出てこないと、そういう内面を描くのは難しいのかもしれない。