パロップのブログ

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自分の事

WOWOWラビナス』(2/2放送分)。アントニア・バード監督の作品はここまで外れなし。『司祭』は安直なハッピー・エンディングにならないイギリス風物語(『フィッツ』なんかのテイストに近いか)だったし、ハリウッドで雇われ仕事した失敗作『マッド・ラブ』も個人的には良い意味で定型物なのに溢れ出る作家性みたいなのを感じてダニー・ボイルの『普通じゃない』と同じ位置づけで好評価。『フェイス』も犯罪に妙な理由を盛り込もうとする政治的強引さが時代錯誤で格好良かった。同性愛、犯罪、人食い映画までやってのけるハリウッド経験者バード氏にエルロイ作品の映画化を期待している(余談終わり)。前半、万人向けの映画ではないはずなのに、妙に物語性があってワクワクしながら続きが気になる。ちなみに私は粗筋を読んだ時、ある複数人のパーティが不慮の何かで遭難して人食に追い込まれる話だと想像していたが、全然違った。恐らくはただ善玉(人間)が悪玉(人食い)を倒す話ではなく、人食いの魅せられた人間同士が戦うなかで、生きる事の根元を問う『インタビュー・ウィズ・バンパイア』の線を狙ったと思われるが、後半に入ってロバート・カーライルが自らの正体を告白したあたりから『フロム・ダスク・ティル・ドーン』並みに爆笑せざるを得ない。しかも惨殺される場面で流れるデーモン・アルバーンの面白音楽が輪をかけて意味不明で、客の半分は激怒しそう。失敗作なのか、監督の意図通りなのかは微妙。他にデビッド・アークエットは『スクリーム』のパロディかと思うくらい似たような間抜け役。舞台は冬のシエラネバダ山脈だがロケは金がかかるので、人件費の安いチェコ・スロバキア間にあるタトラ山脈で撮影。後はメヒコもあり。検索の結果:この後イギリスでテレビドラマ1本撮ったきりのようなので、やはり干されているのか。
例の台湾製DVD-Rを1枚焼いてみたが、ファイナライズした後の完成品は失敗くさい。ブロックノイズ出まくり、番組プログラムの誤表示などあるが、それ以上にレコーダー本体が最初読み込めないような反応をしたので、びびった。本体を壊されたらやっていけないので、2度と使うまい。