パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

WOWOW『第2節・ドルトムントミラン』(12/12放送分)をちゃんと見る。12月のドイツでサッカーは無理。地面カチカチで、ピルロ/ルイコスタ/ロシツキあたりの技術的な持ち味が活かされないと楽しみ半減。八塚氏はシュレーダーを知らない。
ドーソンズ・クリーク』「4-23(シリーズ最終回)」(12/10放送分)。今シーズンの課題は片づけつつ、来シリーズに繋がるオチ。ライアンおばあちゃんの「センチメンタリスト」発言が面白かった。「みんなセンチメンタリスト」というのがこのドラマの全てだったりする。こっぱずかしい台詞にも果敢に挑戦するこのドラマの脚本家には感心するが、何故リスクチャレンジ出来るかといえば、台詞がスベっても「ドーソンやジョーイが元々そういうサムい事を言うキャラじゃん」で済み、感動の台詞になったら脚本家の手柄に出来るからではなかろうか。4人が最後に見る映画が『アメリカン・グラフィティ』なのもお約束過ぎるが、もっとオサレな路線を狙えば出来るだろうに敢えてありのままの恥ずかしい処に踏みとどまっている気がする。今20代後半の人間が「高校時代はピチカートやフリッパーズを聴いていた」と言わず、敢えて「WANDSやTボランを聴いていた」というような勇気。但しドーソン・リアリーとケビン・ウィリアムソンは同年代ではないわけで、ドーソンの『ET』体験やスピルバーグ好きはケビンの実体験とは違うのだろうが。
『ベティ・サイズモア』(12/9放送分)。巷で話題の監督による佳作らしいのでチェック。最初の45分は「物語そのものよりも、ちょっとずつずれた登場人物をうまく転がす『ファーゴ』みたいな感じだが、俺『ファーゴ』好きではないし」と、なかなか乗り切れなかったが、レニー・ゼルウィガーグレッグ・キニアと出会ったあたりから、俄然面白くなった。有り得ない偶然が重なるのだけど、物語は破綻せず辻褄が合うギリギリをうまく縫っている気はする。ベティの記憶喪失とか記憶復活とか出来過ぎな気はする。「モーガン・フリーマンクリス・ロックいらねえ。ヤクの話いらねえ。横糸になってねえ」と思いながら観てしまうが、あれは最近の映画にありがちな「主人公を導くアフリカ系賢者」を出したかっただけちゃうんかと。しょっぱなのコーヒー入れる場面で「ドラマに夢中、プロの仕事っぷり、誠実な性格」なんかはうまく表現されていた気はする。「これはありきたりの映画とはちょっと違うぞ」と観客を引きつける意味はあったはず。