パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

岡山県高校選手権の準決勝

2008/11/2、桃スタ
昨日のうちに一誠と楽ちゃんの悪口を書いておいて良かった。活躍した次の試合を見てしまうと予断が入る。

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今日は久しぶりに美作へ行ってベルとベレーザの試合でも見ようかと考えていたけど、親にクルマを借りるのも面倒なので、近場で済ます事にした。
2年生だった昨年からチームの中心で、ポジションはトップ下だったりボランチだったりというから、まだ見ぬうちから勝手に「青山2世」を想像していた作陽の亀井をチェックするために桃スタへ行く。準決勝の第1試合が作陽×総社、第2試合が玉野光南×学芸館。
作陽はいつもの通り4-2-3-1で、いつもの通り左SBには精度の高いロングフィードが出来る砲台を置き、1トップには左右へムービングする機動力を持ったポストを置く。
試合の方は、前半20分に2点目が入ったところで、総社の方が「100回やっても100回負けるわ」という現実に打ちのめされて気持ちが切れてしまった感じ。総社はラインを高くしているのにラインが揃わず、簡単に裏へ通されては失点していた。5-0になった後の数分間、作陽がそれまでの効率良い速攻を止めて「オーレ」が聞こえてきそうな後方でのキープ&ボール回しに入ったところで、亀井はお役御免。約37分のプレーだった。
亀井は右利きだった。小柄だった。CKとFKを蹴る。以上が基本スペック。若干パス出し地蔵っぽいところはあったけど、相手の2トップと中盤の間に出来たスペースを使って、自由自在にゲームをコントロールしていたし、前の4〜5人でチャンスも作りまくりだったから、後ろに残ったままだったのも仕方ない。ボールを受ける前に周囲を把握し、受けたらワンタッチでフリーの選手に渡す。時間に余裕があれば、左右のサイドプレーヤーにロングフィードを送り、ショートパスで単調になり易い作陽の中でアクセントを付ける役割も担う。判断が早くて正確、もちろんそれを活かすだけの技術もある。全力疾走ではなく回遊しながらボールに沢山触るタイプ。OPTA式の計算で高得点がとれそうなタイプ。運動能力がどうなのかはもっとガチの試合でないと分からないが、ミシャ政権がこの先も10年続くのならば、欲しいタイプの選手ではあった。
総社の選手や女子マネは、前日に準々決勝を勝ってから、一日だけ「やべ、作陽に勝ったらすごくね?」「まさか、無理だよ」「でも、サッカーはやってみなくちゃ分からないスポーツだよ」「もし全国出たらセンター試験前なのに困っちゃうよ?」みたいな会話をしたんだろうな。
第2試合は、上手い奴がドリブルしてボールを運び、ロングパスは味方に渡る率50%以下のアバウト精度、相手のシュートは2人、3人とスライディングでブロック。荒さと一生懸命さが同居する典型的な部活サッカーだった。勝負事だから決勝はどちらが勝つかなんて分からないけど、岡山県の代表としては作陽に行ってもらいたいと思った。

女子U17代表のフランス戦がネットで話題になっていたので、今日はスカパー無料の日だし、フジ739で再放送されたフランス戦を前半だけ見た。以前、ボランチとして「綺麗な福西」と評したことがある岸川さんが、本家も真っ青の見えない肘うちをフランス人に食らわせていたのが面白かった。