パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS2『ウィル・スミス自らを語る』

2002/9/10放送、2001年制作
ビデオクリップも映像の一種、というのは無理がある。というか、あれだけ出演映画の本数が少ないウィル・スミスをゲストに呼ぶこと自体無理がある。『アリ』の宣伝だと思われても仕方ない(『笑っていいとも』のようだ)。結果的にスミスの面白エピソード集のようだった。とはいいながら、俳優としてではなく同時代のスターの四方山話としては充分楽しかった。80年代終わりから90年代初めの「フレッシュ・プリンス」が20歳そこそこの若者だったとは驚き。あの頃の自分はちょうど温いFM雑誌などから向こうの歌手の情報を仕入れるのを止め、また『ロッキンオン』なんかの文章多め系雑誌に移行する前だったので、ヒットチャートの曲は知っているけど姿は見えない時代だった。ラップ系の人間をどう扱えば良いか紹介する側も困っていた時期だった。そのうちアホみたいにブラック礼賛雑誌が誕生するけれど。スミス氏は「我々は有名人だからロールモデルにならなきゃ」などと言いそうな白人に気に入られる側のラッパーかと勝手に思っていたが、クールJ、クイーン・ラティファ、トゥ・パックなどに敬意を払っているのを聞いて格好良かった。まあ、ラッパー兼アクターとしての敬意かもしれないし、大体この3人はギャングスタではないのかもしれない。よく分からない。