パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『証言記録 兵士たちの戦争』 2010/9-2011/8

硫黄島 地下壕に倒れた精鋭部隊~鹿児島県歩兵第百四十五連隊」 

2010/9/29再放送(9/25初回放送)、45分、撮影:尾崎康治、ディレクター:茶岡昌宏、制作統括:佐藤日美、制作・著作:NHK鹿児島 

2万人が犠牲となった小笠原諸島硫黄島。全国からの“寄せ集め部隊”が大部分を占めた守備隊の中で唯一、現役兵が多数を占めていたのが、鹿児島で編成された陸軍歩兵第145連隊であった。日本の敗色が濃厚となる中、武器弾薬のみならず、水一滴米一粒の補給さえ絶たれ、アメリカの本土進攻を遅らせるための“捨て石”とされた硫黄島将兵たち。最前線から生還した5人の兵士の証言記録をもとに、硫黄島の戦いを描く。 

「“人間爆弾”桜花~第七百二十一海軍航空隊」 

2010/10/30初回放送、45分、撮影:梶川和義、ディレクター:興野理/井上将治、制作統括:河内博之、制作・著作:NHK水戸 

放送前の仮タイトルは「人間爆弾“桜花”~第721海軍航空隊 

太平洋戦争の戦局が悪化するなか、大本営は特攻兵器の開発を進めていた。そのひとつが「桜花」。1トンを超える大型爆弾を積んだ飛行機型の兵器だ。茨城を拠点とする第721海軍航空隊(神雷部隊)が編成され、沖縄に侵攻するアメリカ軍の艦船への攻撃が始まる。しかし、重い桜花を運ぶ爆撃機は、十分な護衛もなく、目標に達する前に次々と撃墜されてしまう。生と死のはざまで兵士たちは特攻作戦をどう戦ったのか、証言から探る。 

「ブーゲンビル 墓島と呼ばれた戦場~都城・歩兵第23連隊」 

2010/11/27初回放送、45分、撮影:古賀慶行、ディレクター:木村建治、制作統括:桶谷学、制作・著作:NHK宮崎 

サイトの紹介文には「一貫しない指揮系統にほんろうされ続け~」とあるが、この戦場の過酷さはそれが原因ではないだろう。ということで少しピントのずれた作り方だったような。 

パプアニューギニアの東部ブーゲンビル島。“墓島”と呼ばれた戦場に送り込まれたのが、「都城歩兵第23連隊」だ。連合軍の圧倒的な物量の前に苦戦を強いられ、連隊は全滅の危機にさらされる。態勢を立て直すため、いったん後方へ退却する決断をした連隊長もいたが、軍上層部は「敢闘精神に背く行為」として激しい非難を浴びせる。一貫しない指揮系統にほんろうされ続け、2年半にも及ぶ戦いを続けた23連隊の戦争の実相に迫る。

華北・ゲリラ掃討戦 敵は民の中にありて見えず~島根県・歩兵第163連隊」 

2010/12/25初回放送、45分、撮影:吉田真也、ディレクター:山本直史、制作統括:小澤泰山、制作・著作:NHK松江 

仮タイトルは「中国華北 敵は民の中にありて見えず~島根県 歩兵第163連隊」 

八路軍というのはね…着ているのは便衣でしょ」をテロップでは「来ているのは平服でしょ」にしてた。 

「日本軍が行ったら日本軍の専用の村長が出て来るし、八路軍が来たら八路軍専用の村長が出てきて話をして、それで集落がうまいこともっていったわけです」 

恨み骨髄 

日中戦争で、占領地の警備を担当していた島根県の歩兵第163連隊の元将兵たちの証言を伝えるドキュメンタリー番組。163連隊が課せられた治安維持活動の前に立ちはだかったのは、中国共産党の軍隊、八路軍だった。163連隊は、八路軍の神出鬼没のゲリラ戦に苦戦する。年々激しさを増す戦いの中、部隊は八路軍の大軍勢がこもる村の討伐を行う。しかし終戦間近には、中国国民政府軍との最前線に立ち、壊滅状態に陥る。 

「沖縄 終わりなき持久戦の結末~陸軍第24師団」 

2011/1/29初回放送、45分、撮影:千葉健二、ディレクター:長野圭吾、制作統括:齋藤敦、制作・著作:NHK札幌 

冒頭のナレーションから「その無謀な決断がさらなる悲劇を~」とか価値判断を交えて説明されると萎える。インタビューイの発言引用ならいいんだけどね… 

北海道の部隊で、制作も札幌放送局なのに、出ているのは部隊に合流した沖縄出身者ばかりだったのも残念。 

「南太平洋「軍旗海没」~兵庫県・篠山 歩兵第170連隊」 

2011/2/26初回放送、45分、撮影:鈴木正実/中川隆、取材:滝川祐二、ディレクター:内山直樹、制作統括:伊藤純/鳥谷部寛巳/矢島良彰、共同制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/テムジン 

長きに亘った戦争における知られざるエピソードとしては面白いけど、それで動きのある映像ドキュメンタリーが撮れるかといえば別の話。

「トラック諸島~消えた連合艦隊 

2011/3/31再放送(3/26初回放送)、45分、撮影:宮川公一郎、取材:蘆田香奈、ディレクター:佐々木伸之、制作統括:藤田英世/宮田興/田嶋敦、制作:NHKエデュケーショナル、制作・著作:NHK/東京ビデオセンター 

仮タイトルは「トラック島の戦い」 

白井桂司(通信兵、85歳) 

笑顔で淡々と回想しながら話せているはずが、「ここまで言うと泣けちゃう」でスイッチが入って涙を流しながら言葉に詰まる場面、番組最大の山場、NHKが証言を残すために敢えて撮影する意義が感じられる処だが、巻き戻して確認すると、前後を入れ替えているようだ。前の場面ではハンカチ片手に鼻水流している。証言の流れをスムーズにする演出だろうが、ここは笑顔で話す→言葉に詰まる→ハンカチ手にする→気持ちを切り替えてまた笑顔で話す、の流れのまま放送して欲しかった。

… 

「“特攻の目的は戦果にあらず”~第二〇一海軍航空隊」 

2011/8/15初回放送、45分、撮影:金沢裕司/松井孝行、コーディネーター:村山幸親、ディレクター:大島隆之、制作統括:藤田英世/鳥谷部寛巳、制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK 

特攻に関しては、もう目新しい証言が出てくることもないだろうし、こういう枠で放送することもなかろうと正直思った。

「悲劇の撤退作戦~ツルブ・松田支隊」 

2011/8/16初回放送、45分、撮影:高田純、ディレクター:和田雄介、制作統括:中沢淳人、制作・著作:NHK鳥取 

松田支隊=歩兵141連隊+53連隊=6000人 

2300人死亡 

700人不明 

「奥さんがおるんじゃのう…」「奥さんがいらして」 

兵士を輸送する駆逐艦が連合国軍の制空権だから全速力で走り抜ける。甲板の缶詰とかボロボロ海に落ちるけど拾えない。 

「陸軍軍医の戦場」 

2011/8/17初回放送、45分、撮影:岩永裕二、取材:白数直美/太田宏一、ディレクター:舟迫将信、制作統括:伊藤純/薮下真宏、制作・著作:NHK

『証言記録 日本人の戦争』「前編1937-1944」 

2011/8/20初回放送、180分、撮影:服部康夫、ディレクター:伊勢朋矢/太田宏一、制作統括:伊藤純/藤田英世、制作・著作:NHK

… 

『証言記録 日本人の戦争』「後編1945」 

2011/8/21初回放送、180分、撮影:服部康夫、ディレクター:江南亮/太田宏一、制作統括:伊藤純/藤田英世、制作・著作:NHK