パロップのブログ

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モーニング娘'18 ライブビューイング

モーニング娘。誕生20周年記念コンサートツアー2018春~We are MORNING MUSUME。~ファイナル 尾形春水卒業スペシャ

2018年6月20日、博多Tジョイ

自分の感想ツイートをまとめた風。実際にはツイートしてないけど。

森戸ちぃちゃんは声が通らんね。

ナマタのダンスとかなとものダンスが似ていることに気づいた。真面目にやっているのだけれど、ダンスじゃなくて振付になってしまう感じ。

野中チェルのメイクは、日本のアイドルに求められる“カワイイ”じゃなくて、米国の自立した20歳前後の女性に相応という感じ。日本の田舎娘は〈モサい→オシャレの努力→大人社会に適応〉という過程をたどるのだと思われるが、米国の田舎娘は〈モサい→いきなり大人のオシャレ〉という過程をたどるのだろうか。意思も野望もある21世紀の自立した女性がキャリアを築く過程としてのモーニング娘。とはどのような形をとるのか、興味は尽きない。

是非は別にして、21世紀のアイドルとは人間力勝負で、アイドルにはエモさと物語が必須。だけどモーニング娘。というかハロプロはすっかりパフォーマンス集団になってエモさも物語も足りない。そのなかで、尾形はーちんは久しぶりに成長物語が似合う素人だった。だけど本人は努力している姿を見せたがらなかったし、エモいことを恥ずかしがって拒否しちゃう人だった。うーん、もったいないけど仕方ない。メンバーからの送る言葉を聞いても、人間としてはすごく良い人なんだけど、一緒に興行の舞台に立つパフォーマンス集団の同僚としては物足りなかったという感じがひしひしと伝わってきた。よっすぃー以来、まとめる立場になってこそその優しさが活きるメンバーだと、その日が来るのを楽しみにしていたので、ほんとさびしい。

ここまで小ネタ。

大昔、テニス雑誌で読んだ話。1980年ウィンブルドン決勝の印象があまりにも強いためマッケンローのライバルはボルグだと一般に思われているが、世代的にもプレースタイル的にもマッケンローの真の好敵手はレンドルである、と。

この故事に倣うと、石田あゆみんのライバルは鞘師りほりほじゃなくて佐藤まーちゃんなんよね。正反対の2人。りほりほはボルグのポジション。

私の素人目でいうと、パッと舞台を見て一番ダンスで目をひくのはあゆみんなんよ。あゆみんのファンでも何でもないけど、動きは本当に目をひく。20周年記念メドレー時の衣装は体のラインが分かりやすくて、あゆみんの体型はダンスのインストラクターかよっていう感じだった。ストイックに暮らしているんだろうな。メンバーの中にライバルはいない、たかがモーニング娘。メンバーの中で一番になるのが目標ではないとすれば、その先に何を見据えているのかな。もしかするとりほりほの亡霊と対話しつつ競っているのかもしれない。

それでもって、テレビに出てくるモーニング娘。のファンだという芸能人の皆さんが口を揃えて言うのが「公演ではいつも佐藤まーちゃんを見ている」ばかりなわけじゃん。で、当のまーちゃんは「モーニング娘。のなかでは横山が一番芸能人ぽい。一番売れそう」なわけじゃん。さてどうしたもんかね。

モーニング娘。とは何を魅せる興行なのかとか、あゆみんがモーニング娘。を卒業した後はどうなりたいのかとか、そういう話にも繋がっていくことだろうから、本人のブログやらラジオでの発言やら全然チェックしていない私が言及できることでもないけど、加入して以降舞台裏では自分に迷惑ばっかかけてきた発達障害気味の同期が、舞台の上では人の心をつかむ天才で、しかもそのやり方は決められたことをきっちり仕上げてくるスタイルじゃないっていう事実に、真面目な人ほど足もとを崩される感覚に陥りそうだが、あゆみんはあのモンスターとどう対峙しているんだろうね。

このLVを見た感想はここまでで、その後飯窪さんが卒業を発表して、いよいよ10期はあゆみんとまーちゃんがどっちかを見送る立場になるのか。どっちが先がいいかな。どっちが送る立場の方が盛り上がるかな。まーちゃんの卒業者に向けたコメントはいつも本質的で面白さは鉄板だけど、個人的にはあゆみんの「いままでため込んでいたけれど、いま言わなければならないことはいま言わなければならない」感じもけっこう好き。傍観者的には、見送るあゆみんが巣立っていくまーちゃんに「最後だから言わせてもらうけど…」の方が面白いか。