パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

Jsports1「第1節・横浜Fマリノス戦」

2009/3/8放送、実況:西岡明彦、解説:田中孝司
開始2分、柏木がスルーしたシーンを結果論で「シュートを打てば良かった」と言う田中氏のネガティブ解説を聞くと、J1に戻ってきたなあと思う。氏はシュートを打ったら「後ろに服部選手が空いていたんですけどねえ」って言う男だ。
シュートシーンの後でリプレイがゴール裏からのカメラに切り替わったりすると、J1に戻ってきたなあと思う。
昨シーズン、ハンジェと浩司が蹴っていたセットプレーは、今シーズンは左柏木、右ミキッチということか。
一誠は2トップのシャドーストライカーに見えた。それだったら平繁や清水の方が向いている気もするが、今回たまたま3-6-1同士で四つに組んだから2シャドーの動き方に割と自由があっただけで、相手が4バックになると2シャドーは両SBに蓋をする役割も出てくるからやはりMF系の方が良いのか。2シャドーの所は4〜6枚くらい用意しておいて相手のフォメや試合展開によって入れ替えて欲しい。毎試合60分/30分的な使い方で4人使うつもりで。そもそも一誠のベストポジションが相変わらずよく分からないのも困ったもの。
マイボールの時間が長かった前半はカズがほとんど最終ラインにいて、マイボールの時間が短かった後半は5バックの前にカズと青山が並ぶ形、とみれば良いのだろうか。リベロの前にフォアリベロがいる変なシステムとでもいおうか。
森脇の良い所を聞かれて「後ろからの組み立て」と答える所にミシャの狂気を感じるわけだが、身長やジャンプ力、スピード等肉体のスペック的にはカズと森脇はあまり変わらないような気がするし、そう考えると森脇のCBに反対する人達の気持ちも何となく分かるような気がしてきた。
ボールタッチを見る限り柏木の調子は微妙だったような気もするが、走れるというのは交代させられない最大の長所だ。イチローっぽい。本人の性格からすればもっと華麗でキャーキャー言われる存在になりたいのかもしれないが、弛まない技術の向上と日頃の摂生から生まれる内野安打の量産、みたいな方向が合っているのではないかと。
守備的MFにカズとアベッカム、攻撃的MFにヤマンセーとサーカス松井という日本代表を夢見たこともあった。

昇格した年だし、まずは残留を目標に、という考え方もあるだろうけど、チームのサイクルを考えると優勝を狙わないといけないのではないかと思う。監督のチーム作りは3年が1サイクルというのもあるし、寿人やカズがピークなのもこの1〜2年になるかもしれないし、成長した若手がどこかへ行ってしまう可能性が来年以降ますます高まるだろうし。個人的には、目指す途上ではなく今がピークというつもりでいる。

ユース昇格組が高萩あわせて6人。もちろん「プロは個人事情主、最後は自分が頼り」なんだけれど、この世代に関しては集団責任制というのもありかと。契約で「北京五輪まで4年間、お前等は絶対に海外に売らないし、クビにもしない。その代わり、夜遊びにハマったり肥満化した場合はお互いに指摘しあえ。干渉しあって落ちこぼれそうな奴を引っ張り上げろ。そして優勝しろ。その時は全員どこにでもステップアップして出ていって構わない」と。私だけかも知れないし、日本人的なだけなのかも知れないが、分かり易い物語は人は惹き付ける。「ユース以来の仲間で頂点に」という物語は、一般の広島人に対しても素晴らしいサッカーに付加価値を生むはず。それは正当な競争ではないし、ベテランや外様が割を食う側面があるのは否定出来ないけれど、プロクラブならば広島の空前のサッカー人気を呼び込む可能性があるこの世代を、敢えて特別扱いして欲しい。「高貴なる者の義務」を課す。
http://d.hatena.ne.jp/palop/20041128

と書いたのが4年前で、北京五輪も終わり、大卒1年目とプロの舞台で本格的に競う年が始まった。シュン、ハギー、クワシン、一誠、森脇、アキのうちレンタル経験者が4人、まさか最初シュンがいなくなるとは思いもしなかった。ほんと未来は分からない。5人ともスタメン11人にいてもおかしくないが中心選手とまではいえない。吉田に4年通ったのがクワシンと一誠というのも意外といえば意外。大屋に「設備も環境も整った大学へ行って良かった」と言わせないように頑張らないと。来年も全員が残っているとは限らないし。三浦監督に見切られていた吉弘が監督代わって試合に出ているみたいだし、植木監督に見切られてた藤井も監督が代わって試合に出ているみたいだし、監督の好みに合わせて移動するのもプロなら当たり前だろうし。ノブリンに付いていくと思っていた山根が柏に残っているのには驚いたが。