パロップのブログ

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CS「第35節・モンテディオ山形戦」

2008/9/14放送、実況:小出匡志、解説:越智隼人
今売りの『サッカー批評』に、加部究氏によるゼムノビッチへのインタビューが載っており、「自分はディフェンダーですから」とボランチ転向を拒む戸田さんを「ボランチなら日本代表にだってなれるから」と説得したエピソードが出てくる。加部氏、ゼムノビッチ、戸田さんといずれ劣らぬその発言は話半分に聞いておきたい人達だが、まあここでは事実として、まさか戸田さんが本職と自覚していたポジションで起用した監督が無能呼ばわりされるのだから、未来のことは誰にも分からない。ワールドユースの頃はサイドバックだったらしい戸田さんを、ハンジェの位置で見たかったと前にも書いた。無駄に上下動する運動量、割と精度も高いロングフィードがあれば、少々鈍足でも勤まるのがミシャ流アウトサイドだし、ハンジェに替えて結城を投入した時、そのまま槙野をCB、結城をWBにしたのを見ても、ミシャのサイドに蓋をする感覚からすれば、WBは戸田さんにぴったりだったと思う。

このもわーんとした「こんなことで本当にいいんだろうか。でも楽しいなあ」感はなかなか味わえない。中山が連続ハットトリックして連勝していた頃のジュビロサポは、こんなユーフォリアを味わっていたのだろうか。こっちはJ2だから幸福も半分くらいだけど、あまり先や来年の事を見据えず、目先の勝利を喜んで味わうことも大切だ。
ハンジェがいないと、高萩の右足CKを見ることが出来る。
恐らく闇雲に走っているようにもかかわらず、驚くほど運動量が落ちない柏木を見ながら想像する。チームで連動してプレッシングする方法論を教えられる監督の元で、柏木が正しいポジショニングを教えてもらったら、もう一段上の選手になるだろうか。それとも非効率的な走りが消えて意外と持ち味まで消えてしまったりするだろうか。
可哀想な一誠は、どんなプレーでアピールすれば次に繋がるのか、基準がすっかり分からなくなってしまっているような感じだった。チームに適合すべきなのか、自分らしさを出すべきなのか考えているうちに「自分らしさって何だっけ?」と。ハンジェの位置に青山、服部の位置に一誠を使えば、3-6-1のままで「上手い6人」を同時起用出来るのに、と私の中の悪魔が囁いている。

昇格争いを考えると、得失点差も関係するのだろうから、山形が負けているのにドン引き、通称ピッコリ福岡作戦をとったら面白いのに、なんて思いながら見ていた。
少し前のサカダイかサカマガで「小原からレギュラーを奪った男」として紹介されているのを読んだ記憶がある石井だが、あらゆる意味で水準に達していなかったような印象。