パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

なでしこリーグ『ベル対伊賀』

2008/9/7、桃スタ

6月のマリーゼ戦@桃スタでは売ってなかったオフィシャルブックがあったので購入。公式サイトでPDFをダウンロード出来るらしいが、1年に1000円くらいのお布施は払っておきたい。選手名鑑を見て、試合前の選手整列を見て、田中シズカ選手と城地選手が同身長の同い年だと知って驚いた。
観客数はそれほど変わらず、報道関係者の数もいつもと変わらず、五輪特需などもない様子。選挙が近い石井知事も登場。

前半の途中でスコールが降り(上の写真は試合中)、試合中に客は屋根のある方へぞろぞろと避難。「女子スポーツに雨中の熱戦無し」説を唱える自分だが、途中の雨は関係なく、晴れていた試合開始当初から少し締まらない空気が漂っていて、結果的には自分が見た中では一番の凡戦だった。岡山では、NHK総合で中継もあったらしいので、たまたまテレビで見た人に訴えかける内容ではなくて残念。
別に選手にやる気がなかったわけではなく、降格危機の伊賀が4-4-2のスリーラインを守り続けるゾーンディフェンス(宮間にもマークを付けない)を敷くいわゆるコンサ三浦戦法をとってきて、対するベルはカウンターオンリーからの脱却/ポゼッションからの攻撃を目指す過渡期で、ボールは持てども攻め手無しの状態が続いてしまったから。ボールコントロールもおぼつかない選手がいる相手だし、もっとトラップする瞬間を狙ってボールを奪いに行く守りをしても良いと思って見ていたが、本田監督は基本的に慎重らしく、まずは相手の出方を探りながらの入り方だった。いつもムァキばりの追い込みを見せる田中選手も、この試合はそれほどでもなかった。WC94のブラジル風というか、ピッチのほぼ全員が相手選手より技術はあるから、慎重に回した仕上げにリスクの少ないサイドで勝負する。実際に相手のミスも絡んで2点を上げて買ったのだから安全運転見事!というべきかもしれないが、興行としては微妙な出来だったのも確か。
パーソンオブザマッチというか、今のベルの中心は中盤の底にいる松田選手。すごくテクニックを持っているのに最小限シンプルなプレーで繋ぎに専念して、前の宮間選手他を活かす。ディエゴ御大の後ろで汚れ仕事を引き受けていたシメオネみたいだった。