パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

JFL『ファジアーノ対FC琉球』

2008/4/20、桃スタ

13時から桃スタ、16時から自宅でサンフと強行日程になったが、アホみたいに晴れていたし、平均入場者数3000人の達成に貢献しようと頑張ってチャリを漕いだ。当日券売り場は長蛇の列だったし、並んでいる後ろのおばさんは「大人4人だといくらになるん?」と初観戦みたいだったし、地元メディアが頑張れば、もっと浸透しそう。
サンフの方は明日書こうと思うが、大して書くこともない気がする。昼間に直射日光を浴びたせいか、前半30分くらいから眠気が襲い、前半終了とともに30分のうたた寝。リアルタイムながら録画していて良かった。

正直あまり乗り気ではなかったが、琉球が興味深かったので結果的には大いに楽しめた。
FW・CB・GKに身体能力高そうなアフリカ系の外国人を置いているところで、トルシエの日本サッカー観が窺われた。高さと早さに弱い、GKのレベルが低い、等々。
DF3人が相手FWについていくのではなく、等間隔でほぼフラットに並んでいたり、相手ゴールキックの時は3人が半身になってバックステップを踏んだり、懐かしい感じがしないでもなかったが、自分はトルシエ代表の試合をスタジアムで見たことがあるわけではないので、本当のところは分からない。
DF3枚の中央(いわゆる森岡の位置)にいるフランス人17番が、相手選手の位置を気にすることなく、ボールの位置に合わせてラインを上げ下げするのだが、両脇のDF2人と両WB2人は対面の選手を気にしながらプレーするので、5バック気味になったり、マイボールになると17番だけガッと上がって後ろに4人残っているとかあって面白かった。前半の早いうちに、単純な縦パスと2列目からの飛び出しに5人まとめて置いていかれた時は、このままファジが何点でも取れそうな気がしたけれど、試合が進むに従って出し手の蹴るタイミングや飛距離、受け手のスピードやスタミナがインプットされて対応出来るようになるのだから、やはり人間のすることは机上の空論のようにはいかない。まあ、サッカー雑誌には琉球が関東遠征したときにでも、17番の両脇で四苦八苦してそうな三好選手と大河原選手にインタビューして欲しい。検索したら、大河原は柏を年でクビになった若手みたいだが、こういう経験で思わぬブレークをするやもしれぬ。
GKの92番は確かにハイボールには強そうだったが、あまり技術が高い感じは受けなかった。キックも低い弾道で不安定に見えたが、もしかするとあれがフランス標準のキックかもしれないので、日本で見慣れないからといって否定は出来ない。コーチングの声がでかいのだけど、何語かよく分からなかった。公式サイトのプロフィールをみたら1986年生まれ。「影響を受けた選手」はラマとバルテズ。最も幸福な時代に育ったフランス人だな。
ブルキナファソ代表という触れ込みのFW30番はチンタラしながらチャンスとみるや加速する典型的な点取り屋。後半すぐ味方サポがいる側でゴールを決めたら、スタンド前まで行ってパフォするし、17番と92番はでかい声でガミガミ言っているし、3人とも沖縄の空気に馴染んでいる感じだった。
元日本代表らしく山下が上手過ぎ。前線からボールを追い、絶えまない動き出しでDFのマークを外し、味方のFWがシュートを打ち易いようにお膳立てする。そして「お前が打てよ!」というシーンでもノールックのヒールで味方のシュートを引き出す。まさに柳沢の下位モデル。トルシエが好きそうなのも分かる。上のカテゴリーで活躍出来なかったのが不思議なくらいだが、やはり「FWのくせに得点が…」と言われたのだろうか。
吉備のラファ・ベニテスことファジの手塚監督に対し、琉球の監督はロケット・ロマノっぽかった。小柄なおっさんなんだけど、試合中はずっとベンチ前でアグレッシブにアクションする情熱家だった。
ファジの周剛はドリブルの持ち方がヤマンセーっぽい。ハイライトで見るとスーパーの連続だが、全体を通すと使い難いタイプかもしれない。