パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

色々と書きかけていることはあるけれど、「他人の悪口を書くなら下調べくらいしなければ」と思って関連の本を読んでいると、段々「ネットで書き残すほどのことではないなあ」という気になったり、「論理的なオチが見えないまま、小出しに書いても意味ないなあ」と考えていると、読みっ放し投げっ放しになってしまう今日この頃。インプットに忙しくてアウトプット出来ないことにしておこう。

朝食を食べながらネットをしながら、隣の部屋のテレビを付けっ放しでBS1のニュースを聞いていたら、tveがフアンカルロスとチャベスがやり合ったという話題の前振りをしたので、慌てて隣の部屋へ移動する。「面白い小ネタが手に入った」と、大喜びで何か書こうと思ったが、検索すると日本でも大きく報道されたようなので自分が書くことはない気もするけど、まあ何か書く。
スペインニュースコム(http://www.spainnews.com/news/index.html)の当該記事にも書いてあるが、まず2002年にチャベスに対するクーデターで起きた時、アスナールがクーデターを起こした金持ち派政権をいの一番に承認したという遺恨が前提にある。やみくもなネオリベ批判や植民地支配批判ではない。今回の発言だけ切り取っても意味がない。
次に、サミットのような場で個人的な遺恨を持ち出すのが非礼かどうか。サミットが儀礼的な場なのか、真剣な相互批判もありな場なのかは、正直よく分からない。国王以外にサパテロも「敬意を払うべき」と言い返したそうだから、おそらく儀礼的な場なんだろう。「敬意」といえば、ミロシェビッチが西側からファシストだの独裁者だのヒトラーだのと袋叩きにあっていた頃、ラツィオミハイロビッチが「何で君はミロシェビッチのような糞野郎を支持するの?」と尋ねられ、「ミロシェビッチの政策を支持するとかしないとかの問題ではない。自分達が選挙で選んだ大統領に対して一定の敬意を払って何故悪いのか」みたいな返しをしていた。恣意的に用いられる西側の人権思想と比べて何と筋の通った回答だろうと思ったが、あのミハイロビッチが言うと説得力に欠けるのも仕方ない。
それから、国王の「黙れ」発言。tveでは会議後のチャベスへのインタビューも流れていたが、そこでは「私も元首、彼も元首、同じ立場です。違うのは私は民主的に選ばれた元首です」みたいなことを言っていた。「黙れ」が旧宗主国の国王という「上から目線」なのか、対等な立場の人間同士でやり取りされた舌戦なのかは、正直よく分からない。言った側は対等だと思っていても、言われた側は「上から説教すんな!」と感じるかもしれない。