パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

土曜日から東京で遊んでいた。特別に行きたいイベントがあるわけではないが、50%くらいの賛意が3つ重なって150%行くべき、みたいな乗りで。
初日は朝4時半に起きて、始発の新幹線に乗る。体が目覚めないうちに乗り物に乗ると酔う事が多いのだが、今回はフィジカルコンディションが絶好調。新幹線の中でうたた寝しているうちに東京着。
新宿から参宮橋駅に移動し、国立オリンピック記念青少年総合センターへ。全日本セパタクロー選手権を見るつもりだったが、会場はただの体育館フロアで客席があるわけでもなく、こちらの見物理由も後ろめたさ満載だし、「選手も観客もだいたい友達」という圧倒的なアウェー感にへたれて、会場内に入れなかった。
仕方ないので明治神宮の中を歩く。うっそうとした森の中の小径感覚がセントラルパークに似ている。治安の悪い時代にジョギングとかしていたら危険そう。本殿の側にかけられた絵馬をみると、ハングルやら漢文やらスペイン語やらが沢山ある。「異教徒のくせに絵馬にお願いしてんじゃねーよ。盆と正月とクリスマスを全部祝っていいのは日本人だけだべ」とは言わない。明治神宮は外国人にとっての観光名所のようだったが、外国語で書かれた「日本」のガイドブックを日本語に翻訳して出版したら、「世界から日本がどういう風に見られているか」が分かって、結構うけそうな気がする。
「せっかく朝4時半に起きたわけだし」と意味不明に自分を奮い立たせて青少年総合センターへ再チャレンジ。頑張って体育館の中に入る。昨年度1位の男子チームを間近で見たわけだが、帰宅して調べてみれば、本場タイのプロチームで武者修行している人がいるチームだった。そりゃ強いわけだ。全日本選手権といえど、チームによって実力も取り組む姿勢もバラツキがありそうだったが、なかなか面白いスポーツだと思う。サーブからしてキックで行うわけで、バドミントンやバレーボールと比べても、精神の乱れがプレーの乱れに直結し易い印象を受けた。
夜は、埼玉スタジアムのメイン4F辺りで『浦和対広島』。ダバツの裏街道を見られただけで3500円の価値はあったとまではいわないが、90分間ダバツを観察するという至福。詳しい感想は後日テレビで見直してからにするとして、埼スタから浦和美園駅へ帰る途中、事前の予想通り道に迷って遭難しかける。バス停留所でチェックしていなかったら、更に逆方向へ歩き続けるところだった。往路で臨時バスに乗ったせいで、復路だけ歩くと道が分からないというのも、迷える人が多数出る理由の一つだと思う。
明治神宮と埼玉迷子で疲労困憊し、ネットカフェのようなエロビデオルームのようなところで夜明かし。
二日目はまず、平塚市美術館で「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」。自分が高校生の頃、地元倉敷に同じ展覧会が来ていて、かなり面白かった記憶があったので、無理して足を運んだ。当時の展は「大人が絵本を美術の一分野として楽しむ」感じだった記憶があるのだが、今回のは「子供の情操教育によろしくてございましてよ」という方向性を持った展覧会だった。最近の市立美術館は学芸員の人達が「市民の役に立つ」企画を立てないと予算も出ないのだろうか。個人的な解釈では、絵本というのは、初見の人でも何が描いてあるのか理解出来る漫画的な記号性、一枚絵としての見栄えがするイラストレーター的な万人受けセンス、それに作家としての個性・創造性、の3つがバランス良くないといけないと思うのだが、こういう賞レースに出てくる作品は「私ってば脳味噌の中身がユニーク過ぎて困っちゃう」自慢のインフレ競争っぽくて、あまり好きではない。その中では瀬川康男氏の「ひな」シリーズがキュートだったのと、ハン・ビョンホ氏の作品はパワーとセンスを感じた。個人的にはヨゼフ・ラダのイースター(だったか?)とクリスマスのでっかいイラストを見る事が出来たので満足。奴は天才過ぎ。
時間があれば、ベルマーレの練習グラウンドにも足を運びたかったが、昨日の疲労が抜けないので断念。
午後からはパシフィコ横浜で「熱っちい地球を冷ますんだっ。文化祭」に行く。5年近くモーヲタサイトをやっていて、本体を生で見るのは初めてというのもあれな話だが、ファーストコンタクトが文化祭だったのは恐らく失敗。御本尊というのは拝んで有り難いと信じるから有り難いわけで、舞台で本体が演劇をやっているのに、反対側を向いたらヲタが飯を食いながらだらだら喋っていると、有り難みも薄れるというもの。本物が目の前にいる時くらいは、嘘でもちゃんと拝もうよ。個人的にはエコクイズコーナーで愛キュン直筆の不気味な女の子イラストを見る事が出来たのと、梨華ラップを生で聞けた事が収穫。ヲタ人気が少ないとか聞いていた久住さんへの大きな声援と『恋☆カナ』を聞きながら、1時間半くらいで退場。ちょっと気になったのは、本体がコメント付きで出演しているライフワークのCM。スポフェスとか裏で後援してくれるのは有り難いけど、何にも知らない中学生に「自分の好きな事を、好きなペースでやれる。それが一番!」みたいな事を言わせるのはどうかと。何かうまいこと両者のイメージを重ね合わせる戦略なのかもしれないが、自分でオーディションを受けて合格し、時につらい仕事に取り組むのと、人材派遣に登録してこき使われるのは、やっぱり違うだろうと思う。
その後は、東京に戻って昔の知り合いに泊めてもらう。もうすぐ無職になる事だし、玄田某の言うウィークタイズをたぐり寄せてみた。