2006/5/29初回放送、50分、取材：湧川高史／飯田香織、撮影：武田浩、リサーチャー：柳原緑、コーディネーター：杉田晶子、ディレクター：内藤誠吾、制作統括：安川尚宏／千本伸昭
グリーンスパンに5分くらいインタビュー出来たのにかこつけて、それに資料映像をくっつけて50分番組をでっちあげたのかと予想していたのだが、実際にはグリーンスパン本人は登場せず、その周辺にいた人物への回顧インタビューで「本人とその時代」を再構成するという、なかなか野心的なアイディアだった。何故このタイミングで制作することになったのかは謎だが、素材も米国製ドキュメンタリーから流用したものではなく、自前で取材したもののようだったし、一般人が物語としてまとめる構成力もなかなかだった。
気になったのはナレーションが「〜が起きた」「〜が集まった」「〜が急増した」と“たーたーたー”の繰り返しだったこと。文章レポートの地の文をそのまま読んでいるのか、『プロジェクトエックス』をパクってみたのかは分からないが、斬新というか耳障りだった。普段から特に意識していなかったけれど、「ですます」調のナレーションに慣れてしまっているだけかもしれないが。
エンドロールの「千本伸昭」は「千本信昭」の誤植だと思われる。お偉いさんの名前を間違えたからといってクビになる事もないだろうが、ひどく間抜けな仕事っぷり。おっと、験を担いで改名した可能性も否定できないか。
