パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『地球特派員2006』「フランス “移民暴動”とその後の試練」

2006/4/9初回放送、50分、特派員&スタジオゲスト:姜尚中東京大学大学院教授)、スタジオ進行:森永卓郎獨協大学教授)、撮影:河瀉敏、コーディネーター:船戸睦美、取材:飯塚純子/樋爪かおり、ディレクター:後藤和子、制作統括:鳥本秀昭/佐藤謙治、共同制作:NHKエンタープライズ、制作協力:パオネットワーク/藤枝融、制作・著作:NHK
スウェーデンに来たジャーナリストは、まず公園に行って“孤独な老人はいませんか?”と尋ねる」というよく知られた小咄からも分かるように、報道系ドキュメンタリーとはあらかじめ立てた仮説(シナリオ)に沿って検証していくもの。恐らくフランスで移民にまつわる暴動が起きた時点で企画が立ち、植民地・移民問題に関する気鋭の論客をリポーターに立て、ジャンマリー・ルペンにアポも取り、「さあ準備万端」というところで、今度は若者が労働を巡ってデモ。そして「グローバリゼーションによって起きる格差社会は先進国共通の課題。世界中がフランスの成り行きを見守っている」というオチ。「おいおい、ルペンへのインタビューとか全然関係ねえじゃん!」と言いたくなるところだが、「始めに結論ありき」ではなく、取材によってシナリオの軌道修正をしていることは評価したい。

NHKサイトでは「姜向中」になっている。ひどい誤植。道理で検索しても引っかからない。NHKの中の人はちゃんと仕事してくれ。
パオネットワーク(ttp://www.paonetwork.co.jp/)のサイトが激重なのは、使われている横長画像のサイズが馬鹿デカいからなんだろうけど、ハイビジョンカメラから切り出したと思われる画像のセンスはかなり良い。「大きい画像を置いておきますからPCの壁紙にでも使って下さいね」ということなのか「画像縮小の仕方が分かりませ〜ん」なのかは不明。