パロップのブログ

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JFL『三菱自動車水島FC対栃木SC』

3/26、桃スタ

快晴の洗濯日和だった昨日とはうってかわって曇り空だが、スタンドが寒かったらどうしようという危惧は当たらず。多少小雨も降れど、メインスタンドやや栃木サポ寄りの場所でのんびりと観戦。キックオフ前後の『ガールズパワー』も心地よし。
両チームとも多分3-4-1-2。対面ががっちりと噛み合い、特に両サイドで火花を散らす楽しいゲーム。水島が6番&9番の底、2番のトップ下の中央3人がテクニカルで、しっかりとキープ出来るので、両WBが上がる時間も作れる。昨年秋に笠岡で見た栃木戦では、ひたすら弱者のカウンター狙いで、見ているのも正直しんどかったけど、今日くらいの内容ならば、中立傍観者から見ても充分興行として成り立つ娯楽度だった。但し、上位を狙う栃木にとっては最悪の出来だったのかもしれない。
勝敗を分けたのは、FWの差ではなくDFの差だろうか。栃木のFWも決してボールの貰い方が上手いわけではないのだが、DFを背負って受けてから結構簡単に前を向けている。間合いとかスピードとかレベルが上がると対処も大変なんだろうけど、あの辺をもう少し慣れていかないといけない。特に3バックの左をやっていた23番は良いファイトしていたので、これからも頑張って欲しい。逆にJ1ではボールを貰う前の動きで躓いているモギーニョ(広島→神戸)なんか、一度JFLに修行に出て、フィニッシャーとしての感覚を取り戻すのも悪くないと思う。
それからサンフレッチェウォッチャーとして気になる9番沖本だが、事前の噂通り確かに運動量は少なかったが、流石にボールを扱わせたら抜群だった。ドリブルとかほとんどしないけど、常に周囲を見てフリーのポジションをとり、ボールを受けたら1タッチで逆サイドに動かす感じ。ただ、相方の6番が物凄い運動量であちこちの守備に顔を出す献身的なタイプなので、6番が攻撃の芽を摘むポジションをとっている時に、9番が奪ってから貰うためのポジションをとっているために、2人が近過ぎたり遠過ぎたりする場面も多々あった。多分恐らくチームとしてはもう少し前で攻撃をオーガナイズする役目を9番に期待しているのだと思うが、本人は6番に前からチェックに行かせて、自分は3バックの前にいるのが好みのようだった。まさに今のサンフレッチェの戸田森崎問題と酷似。沖本の接触プレイをしたがらないところとか、前に行きたがらないところとか、基本に忠実な体の向きを整えたワンタッチパスとか、ほんとカズにそっくりだった。6番と9番のコンビネーションが上がってくれば、より良いサッカーが期待出来るはず。沖本の名誉のために付け加えておくと、味方の足が止まり始めた後半30分以降は左右に動き、攻守に頑張っていた。90分トータルで考えながら動いているのかもしれないが、JFLレベルでは圧倒的な差を見せつけて上カテゴリーに復帰する心意気でないと、「1年が終わってみれば、すっかりJFL(の下位)レベルの水に慣れました」という事になってしまわないように。
栃木では右WBの10番が気の利いた選手だった。会場で買ったパンフに掲載されている予想フォーメーションではトップ下になっている。多分本人は中央でゲームのリズムを作るのが好きだけど、サイドに張って攻守に上下動してもいけますよ、というガンバの二川を彷彿とさせるプレーヤー。まあ年齢的には二川が只木の真似。

水島FC、次の桃スタは6月18日にアルテ高崎戦。ワールドカップ期間中とはやや面倒くさいが、老体に鞭打って出掛けるつもり。桃スタでは他に11月18日のアローズ北陸戦のみだし。