パロップのブログ

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アメリカ戦の寿人

アメリカ戦の寿人は笑っちゃうくらいワガママだった。元々ボールを扱う技術は代表クラスではないだろうから、相手のプレッシャーが早い中盤に下がってまで組み立てには参加しない。元々スタミナがある方でもないので、GKやDFにプレッシャーをかけるのはマイボールに出来そうな時だけで、巻のように愚直にチェイシングにはいかない。ひたすらゴール前で得意の形に持ち込める機会を待っていた。不得意な事には参加しない。得意な事に特化してプレーするというのは、チーム全体を考えると許されないかもしれないが、点差を考えれば、懸命に走る姿勢をアピールするよりも実を取りに行くのは当然だろう。仮にチェイシングしてコースを切っても後ろが連動しないのだから無意味であるからして、無駄な体力消耗を抑えるのも道理(FWが1人相手DFにプレスかけ、その後ろに味方MF3人が並んでいたのに、簡単に縦パスを通された時は、見ているこっちが唖然としてしまった)。初期駒野は自分の持ち味を殺してでも、ファミリーの一員にふさわしい自己犠牲心の持ち主であることを示して信頼を勝ち取っていったが、寿人にチーム内で点を決める以外の役割を真っ当にこなして徐々に信頼を勝ち取る時間はないし、自分のプレースタイルを他人に示す時間もないと考えるならば、確かに理に適った作戦かもしれない。だが、どうせワガママを通すならば、中途半端にやるよりも思いっきり自己中でいくべきかもしれない。それはジーコに対して「オレと駒野を同時に使え。そうすれば10分で1点取ってやる。駒野のクロスならば目を瞑っていてもあわせる事が出来る」くらい吹かして直談判すべし。「かつての西澤&森島のようにコンビで使ってくれ」と訴えよう。「いつも対戦するJリーグディフェンダー相手よりも、こっちの特徴を知らない初顔相手の方が1発目は絶対通用するはず」と訴えよう。「監督に向かって使われ方を要求するような奴は要らない」と言われれば、荷物をまとめて広島へ帰るべし。「日本人には珍しく自己主張の強い奴」と許容されれば、実際に駒野と一緒に10分で1点取ってやれ。昨シーズンのサンフレッチェでも開始15分くらいまでは両翼を制圧してバンバンクロス上がっていたし、多分短い時間の方が2人とも活きるはず。アンデルソン・リマ並みのピンチクロサーとピンチワンタッチゴーラー誕生。というか、寿人はそういう博打をしないといけないくらい崖っぷちだと思って自分は見ていた。