パロップのブログ

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CS「第9節・アルビレックス新潟」

2005/5/5放送、主審:扇谷健司、実況:渡邉哲夫、解説:川本治
Fマリ戦の前に流し見して、なんとか消化。
前半10分頃、フリーでボールを持っているカズにベットが近づくと、相手DFも付いてきたので、ベットを囮にしてガラ空きの裏に服部が飛び出してカズからパスを受けていた場面を見ると、新潟のバランスがグダグダというか、今の広島には与し易い相手であったと思われる。
後半40分頃、左サイドで浩司が前のスペースに流れてきた前俊にパスを出した場面、五輪代表で田中達と良い関係を作っていた場面を思い出した。最近の浩司は右サイドに開いて左足でゴールを狙うウィング的なポジションが多いようだが、個人的には左MFとして服部や前俊とコンビネーションで相手を崩し、且つ縦に勝負するプレーを期待したい。
いつでに言及すると、『サカマガ』5/17号(No.1025)に中野和也氏の「好調広島」レポが掲載されていた。それによると、前俊を先発させたヴェルディ戦から戦術を修正したらしい。相手のサイドの選手にボールが入った時、これまでは3FWの誰かがプレスに行く約束だったのを、2FWにしてサイドへのプレスはトップ下と両サイドMF(具体的にはベット/大木/茂原)に変更したということ。結果論的にいうと、これでFWの負担が減って得点力が上がったという事だが、考えようによってはベット/茂原の負担が更に増えたということと、ベットのプレーがやや自由である分、大木が左サイドで守備面のバランスをとっている場面が多いことにつながる。ベットの自由さは、たとえば「やばい!」と感じた場面では全力でディフェンスに戻る優良ブラジル人らしい勘を持っているので心配していないが、この左右非対称な寄せ木作り的組織は選手を入れ替えにくいなあ、結局FW同士の交代しかないなあ、というのはある。
得点力に関しては、偶然の要素というか相手次第のところもあるので、正直戦術がどうこうというものでもないだろうと思っている。川勝氏の解説ではないが、昨シーズンと比べてもチャンスの数、チャンスで殺到する人数、いずれも増えている。