パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『BS世界のドキュメンタリー』「サウジ王家とアメリカ外交(The House of Saud)」

2004/10/25,26放送、50分×2、制作:アルテ/アレグリア(仏/エジプト・2004年)、プロデューサー:クリスティーヌ・カムドシュ、構成:ジハン・エル・ターリ、日本語版導入:柳澤秀夫解説委員、画面:16:9、前編〜ルーズベルトとの約束/後編〜問われる同盟関係
全然知らない話なので個人的なお勉強メモ
サウジアラビアは元々初代国王アブドゥルアジズの個人商店的組織。
・アラブ世界における(宗教的・抽象的でない)具体的な米国への恨みは第3次中東戦争の際に米国がイスラエルに武器を提供した事が始まり。
ビンラディン湾岸戦争時の米軍のサウジ駐留に激怒したのは宗教上の理由もあるが「私がアフガン帰りの私兵を連れてイラク軍の侵攻からサウジを守る」と王室に申し入れたのに無視されたからもありそう。

海外の取材陣の撮影をほとんど許可してこなかったサウジ王家はこのたび、全面的に仏英共同の撮影チームの取材に応じた。(中略)初公開の情報もまじえ、サウジ王家とアメリカ政府の関係の舞台裏を明らかにしていく。
NHKサイトより)

と言われても、その事実を知らないと単に王族へインタビューしているだけで貴重感が伝わらないのは気の毒。確かにサウジ王家関係者のインタビューは見た記憶がない。伝統的な民族衣装を着ている人から西欧風な格好をしている人まで様々なのが面白い。

続く第2代サウジ国王は健康問題を抱えており、トルーマン政権はその病状にも深い関心を持ち国王を支えようとした。
NHKサイトより)

実際には番組内でこのエピソードには触れられていなかった。ネットで調べる限り元々は113分の作品という事なのでカットされた箇所に含まれていたのだろう。購入先から送られてきたフィルムとそのサマリーを、字幕・編集担当者とweb担当者が別々に作業するからこうなるのだろう。