パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS2『アクターズ・スタジオ・インタビュー』「ダイアン・レイン自らを語る」

2004/8/6放送、50分、制作:ブラボーTV/ザ・モーメント・プロダクションズ(2004年)
略歴:マンハッタン生まれ、父は俳優養成所を開きつつタクシーの運転手ほか色々、母は元グラビア女優兼歌手、母方の祖母は聖職者(芝居がかった“証言”が好きだった)、生後13日で両親が離婚しつつも両方と暮らす、6歳で舞台(劇団ラ・ママ・シアター)の仕事、7歳で巡業で世界中を回る、私立クィンタノズ・スクールを卒業、中学はほとんど通わず、『リトル・ロマンス』の話がきて中退、父がマネージャー(いわゆるステージパパ)
番組内で話題に上がった映画:『リトル・ロマンス』(共演ローレンス・オリビエ、監督ロイ・ヒル)、『ラスト・レター』(15歳、小児マヒ役)、『アウトサイダー』(17歳、F・ルースのキャスティング)、『ランブルフィッシュ』(『アウトサイダー』から続けて同じロケ地で、より舞台的に演じる)『コットンクラブ』(共演リチャード・ギア)、『モンタナへの夢』(テレビシリーズ、共演R・デュバル)、『チャーリー』(実在の女優役)、『欲望という名の電車』(テレビ版、ジェシカ・ラングと共演、舞台のように通し1回で撮影)、『ジャック』(共演R・ウィリアムス)、『運命の女』(監督エイドリアン・ライン、ギアと再共演)、『トスカーナの休日』(女性監督)
その他:特殊な十代を過ごす件について、作品選びは共演者目当てと監督目当て、今は子供のために撮影場所と時期を限定、女優としてジェーン・フォンダに影響を受けた(他にシャーリー・マクレーンジェシカ・ラングスーザン・サランドン)、役作りは登場人物の側と観客の側からの両視点でする
『コットンクラブ』以降80年代中盤から90年代前半まで明らかに低迷していたはずだが、テレビドラマと舞台の話題でごまかしていた。下世話なハリウッド的には『ジャック』の小さい子の母親役でイメチェンして復帰成功、俳優的には『運命の女』で演技派へ転身、という解釈か。
アウトサイダー』と『ランブルフィッシュ』の関係は『スモーク』と『ブルー・イン・ザ・フェイス』みたいなものかと推測。
ハンバートハンバートを演じたジェレミー・アイアンズの話を聞いた時も思ったが、宗教的な規範が強い国だと、演じる役の倫理性に結構気を遣うものらしい。日本人の感覚だと、どんなに酷い人間を演じても「あれは所詮ただの役柄だから」で済みそうなのに。むしろ渥美清織田裕二のようになってしまった方が後々大変そうだ。