パロップのブログ

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自分の事

兄に見せるつもりで録画したWOWOW『レッド、ホワイト&ブルース』(8/22放送)をDVD-Rに焼きながら何となく見ていたら、段々と見入ってしまった。伝説というのは後付けで物凄いムーブメントだったような印象を与えるけど、レコードの輸入量、話題に上るクラブの数等々から推測するに、実は60年代にイギリスでブルースを演奏していたのは100人くらいで、みんな顔見知りの小さなコミュニティだったのではないかという気がする。私はクラプトンやウィンウッドを80年代のポップマーケットでしか知らないので、彼らが天才少年と呼ばれていたらしい60年代との距離感が今一つ掴めないけれど、伝説の男達が少年時代に買ったレコードの話なんかを無邪気に話している姿が楽しい。ポップマーケットの存在ですらなかったトム・ジョーンズクリフ・リチャード(人畜無害な国民的歌手)みたいな存在だと思っていたが、どうも違うようだ。ピーター・グリーンは頭がおかしくなったと聞いていたが、とても元気そうだった。ミック・フリートウッドも「ブルースの巨人」らしいが、70〜80年代の彼は「クソみたいな音楽だ」と思いながらフリートウッド・マックでドラムを叩いていたのだろうか。今では60年代レコードもアマゾンなんかで再発CDを体系的に収集出来そうだが、こういう白人ブルースは蘊蓄語りながら、自分でリフを真似して弾きながら、という感じで自分でギター弾かない人間には敷居が高い。素直に好きな曲を楽しんで聴いていたら「分かっていない」と説教されそう。