パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

CS「第9節・ヴィッセル神戸戦」

2004/5/9、5/11放送、実況:寺西裕一、解説:川勝良一、主審:松村和彦
最近はオドオドしているようには見えなくなったハンジェだが、今日の試合前、藤本先輩に挨拶する姿は以前のオドオドしたハンジェだった。
先制点は美しい。下田のパントキック→チアゴ落とす→カズ→浩司→ハンジェ→カズから裏へスルーパス→服部→浩司のシュート。浩司が最初にタッチしたのは右サイドで、駒野も上がっていた。そこから左サイドにボールが動くと、いつの間にか正面に動き直して走り込む。最高。
12分頃、相手FKからのカウンター、自陣でチアゴが拾い、無難にクリアせず服部/カズへ預け、自分も全力で前へ、結局左サイドで服部/カズが潰されて途切れるけれど、右サイドの浩司に指示を出しつつ、ゴール前までフリーランするでかいチアゴは、バスケットボールのターンオーバー→速攻を見ているようでワクワクした。46分頃にも同様にチアゴがセンターサークル付近で起点となる場面があったけど、この時はチアゴ、前へ詰めず。もう疲弊したのか。ちなみに、2点目(相手オウンゴール)もチアゴがセンター付近からカウンターでロングドライブしている。ちゃんとやれば、特にアウェーでは効果的なはず。
松尾の意表を突くドリブルに最終ラインがやや慌てていた。以前「サヴィオにやられたディナモ・キエフと印象が似ている」と書いたが、あながち外れてないはず。
32分頃、ハンジェの持ち過ぎミスで危ないところだった。受け手が動き出していなかったという言い訳も考えられるが、あの低い位置でしてはいけない。その点ではサンパイオもかなり危ない位置で危なっかしいが、彼はそれでも許されるオーラを持っている。
前節、監督が指摘していた「2ライン化」問題は、35〜60分の間あたりか。思うにこれは、押し上げないDFラインの問題でも、ヘルプに帰ってきてしまうツインズシャドーの問題でもなく、チアゴ問題なのかも。「ボールを奪ったら一番前のポストを見よ」というのが、恐らく今のコンセプトだと思うのだが、チアゴが動き出していないと、仕方ないから近い選手にパスし、そこを相手の掛ける早めのプレスに引っかかっていると。まあテレビではボールのないところでのチアゴの動きは判らないから何ともいえない。
60分過ぎから、ほぼペースを握る。
79分頃の神戸FK。ベンチから「田村、カベ〜」という声が集音されていた。が、田村は最終ラインのところで、相手をマンマークしていた。FKの瞬間におけるラインの駆け引きに慣れていないため、1人残ってしまうような失敗を恐れて「お前はカベに入れ」という意味の指示だったのだろうかと推測。
以下、公式サイトではカットされた小野剛監督のコメント

ナビスコカップから始まったほぼ中2日の4連戦は総力戦であった。その中、何人かの選手が台頭してくれた)。今日も前半で下がりましたけれども、外池がサンパイオのポジションをあそこまで頑張ってくれたことで、最後の最後、どうしても来る苦しい時間帯というのを、サンパイオが非常に活力あるプレーで乗り切れたと思います。今のは一例ですが(、多くの選手が試合に関わってくれたことで、消耗戦となったこの試合を、ピッチに立った選手、立たなかった選手、そして応援してくれたサポーター、全ての力でホームでの勝利をもぎ取ることができたと思っています)。