パロップのブログ

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『NHKスペシャル』「シリーズ大欧州誕生:第1回・国境なき巨大市場〜ヒト・モノ・カネの激流」

2004/5/8放送、50分、取材:兼清慎一(フランクフルト駐在の経済部記者らしい)/高尾潤(多分モスクワ支局)/山本滋、構成:片岡利文/立松康叔、制作統括:二村伸/土岐健/山内聡彦/角英夫
「米国や日本に負けないように、国境を無くして大きな経済圏を作ろうじゃないか」という政治経済的な理念先行型拡大というよりは「国境で渋滞が発生するほど相互の物流に対する民間からの要請があるのだから、密入国や麻薬密輸なんかのデメリットを考慮しても、国境開放を認めてやってもいいんじゃねえの」という社会の実態を法的に追認する対応とみた方が、個人的にはしっくりくる。「欧州統合は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」といったところか。
新加盟国には「流通の実態に合わせただけで、経済その他は2流国なんだから、平等の権利を要求するなんて片腹痛いわ」とハッキリ言ってあげるのが本当の仲間だと思う。