パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『NHKスペシャル』「イスラエルとパレスチナ〜遺族たちの対話」

2004/3/27放送、50分、コーディネーター:井上文勝、リサーチャー:村田健太郎、取材:鴨志田郷/佐藤克利、構成:小池耕自/松永真一、制作統括:角英夫/山内聡彦
つい「欧州・中東の人々が子供の犠牲者を特別視するのは、一神教だからなのか或いは民主主義下の権利と責任的発想なのか」と観念的に考えてしまうが、「親が子供を失う悲しみは自然の感情/万国共通だろうが」と返されると、子供を持たない私は何も言えない。
私は空想癖があるので、ヨシ・メンドロビッチ氏のソルジェニーツィン顔から「ロシアで育ったヨシは1990年に結婚し、妻の妊娠をきっかけにイスラエルへ移住、エンジニアだったヨシは失業や貧困から右傾化する他のロシア系移民をよそに、財産を蓄え、可愛い息子をパレスティナの学校とも交流を計るリベラルな私立名門学校へ通わせ、将来は平和な国を築く人材に育って欲しいと願っていたのに、2003年テロによって13歳の息子を失した」くらいのサイドストーリーを捏造し、勝手に感情移入して泣く。
2003年6月16〜23日に「イスラエルパレスチナ遺族の会」の人々が来日し、広島・京都・東京を訪れ、シンポジウムを開いたりしている。この番組のコーディネーターである井上文勝氏はイスラエル在住で、この来日にも関係している。というか、来日をきっかけに番組の制作が企画されたのだろう。
シンポジウムを企画した朝日のサイト
http://www.asahi.com/sympo/wahei/index.html