パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS2『アクターズ・スタジオ・インタビュー』「ジュリアン・ムーア自らを語る」

2004/1/13放送、50分、制作:ブラボーTV/ザ・モーメント・プロダクションズ(2002年)
本名はJulie Anne Smith。父は軍人(空挺部隊)で引っ越し多数。読書が好きで、いわゆる変な子供。フランクフルトのアメリカン・スクールで演劇と出会う(国語の教師が演劇部の指導をしているのはアメリカンの定番)。ボストン大学演劇科を卒業後ニューヨーク進出(俳優組合に加入する際、名前が被るので芸名へ)。メロドラマ『ジ・エッジ・オブ・ナイト』『愛と哀しみのマンハッタン』に出演、『アズ・ザ・ワールド・ターンズ』で有名に(デイタイムエミー賞受賞)
人生を変えた出来事:1…アンドレイ・グレゴリー脚本・演出の『42丁目のワーニャ』(ワークショップ)に参加、2…『ショート・カッツ』でロバート・アルトマン監督と出会う、3…『SAFE』でトッド・ヘインズ監督と出会う)、送られてきた脚本は全部読むタチ
出演した映画の話題:『家族という名の他人』(夫フレインドリッチ監督と出会う)、『ブギーナイツ』(ポール・トーマス・アンダーソン監督)、感情表現について、『ことの終わり』(ニール・ジョーダン監督)、事前の準備について(95%は現場まかせ)、『マグノリア』(PTA監督再び)、『ハンニバル』(リドリー・スコットも赤毛)、『World Traveler(未?)』(バート・フレインドリッチ監督再び)、実生活のパートナーと仕事で組むのはよく分かってくれるから楽、『エデンより彼方に』(トッド・ヘインズ監督再び、ダグラス・サーク監督風50年代映画を引用)、大袈裟な演技はある種の感情表現だから演じやすい、『めぐりあう時間たち』(ニコール&メリルと共演、スティーブン・ダルドリー監督)
話しぶりからの印象は「俳優は特別な職業」とか「映画は奇跡」とか自意識過剰な〈アクター〉というよりは、とても演技の上手い〈ムービースター〉。『9か月』 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『エボリューション』なんかも、ギャラのためというより「(良い意味で)職人的な監督と快く仕事が出来そうだから」という軽いフットワークで引き受けてそうだ。
おまけその1:『42丁目のワーニャ』をみて彼女に注目した身としては、その先物買いっぷりを自慢したいものだが、彼女は『42丁目のワーニャ』は映画部分のルイ・マル監督ではなく、舞台演出のアンドレ・グレゴリーに感謝していた。[検索の結果]ずっと本番に向けての練習風景だと思っていたが、これは正式上演予定のないワークショップだったようだ。
おまけその2:最後の学生による『エデンより彼方に』に関する質問だが、あれは「『どうせトッド・ヘインズ監督だから、また低予算&演技合戦映画でしょ』と思って撮影に臨んだのに、予想外にセットや衣装が豪華で戸惑いませんでしたか?(がっかりしませんでしたか?)」という意図だったような気がした。
おまけその3:彼女が学生の頃に読んだ作家のなかで聞いたこともなかったのがジョーン・ディディオン。[検索の結果]英米では著名な女性脚本家兼ミステリー作家のようだが、日本で置き換えると高村薫か?