パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

NHK『磐田対セレッソ大阪』

2004/1/1
三十路だというのに、ヤナピーの身体能力は衰えをしらない。その一方でポジショニングの訳分からなさも変わらず。何というのか原則がない。マークする相手を分担する原則、マークを受け渡す原則、攻められた時ラインを下げる原則、ラインを止める原則、等々。素人に言われたくないだろうが、ここ最近3年くらいの試合では見かけない守り方だから、きちんと指摘出来ないけど眼に違和感がある。ここまではDF3人+GK連帯責任ともいえるが、相手FWと1対1になった時も、よく分からない。というか自由にさせ過ぎ。ペナルティ・エリア外だと、相手が一歩前に出て方向が定まってから追い掛けてもカット出来るけど(←そもそもこんな芸当が出来るから頭を使わない)、エリア内だと攻め側が圧倒的に優位なんだから、体を寄せるとか前を向かせないとか色々方法はあるだろうに、何だかアバウト。失点の場面もどっちに転がったか分からないある意味不運に見えない事もないが、あれは90分に一度は必ず起きる範囲の不運だ。というか、開始5分頃までにグラウと前田への寄せ方をみて1回はやられると思った。来シーズン、クロアチア人がヤナピーを現代的なディフェンダーに仕立ててくれる事を願う。
それからある意味毎試合期待させられる大久保だが「早く大人になれ」という意見は間違っていて、モストボイとかジャウミーニャなんかの例を挙げるまでもなく、こういう人は幾つになってもこういう人。今後も大久保を使っていくのならば、スーパーゴールと一発退場の間をドキドキしながら見守るのを楽しめるようにならないと。私を含めてイヴァニセ好きのテニスファンなんて、ブチギレと無敵の間をハラハラしながら約10年見続けたし、マッケンローみたいに「キレるキャラ」が定着すればワザとキレるのも手(「演技する」ではなく、あくまで「自分のキャラを開放するタイミングを知る」とでもいえば良いのか)。そういう駆け引きを知るのが「大人になる」という事にしておこう。