パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『BSプライムタイム』「女子テニスプレーヤー〜世界ツアーの舞台裏」(She Got Game: Behind the Scenes of the Women's Tennis Tour)

2003/10/30放送分、50分、制作:カナダ・DLIプロダクション/エスペラント・プロダクション(2003年)、プロデューサー:アビー・ジャック・ネイディック、構成:ボビー・ショー・クラルス、編集:ハワード・ゴールドバーグ、【日本語版】制作統括:石井規夫、番組プレゼンター:伊達公子
カナダの女子テニス選手ソニア・ジェヤシーラン(Sonya Jeyaseelan、最高位47位)のツアー生活を追ったもの。ソニアの父レジーがグレツキーの父親を手本(息子をスパルタで鍛えた←如何にもカナダ的喩え)に、幼少からテニスをさせ、見込みが出てきたのでフロリダのテニス・キャンプへ引っ越す(多分ボロテリー・キャンプ、8歳のアンナ・セルゲエヴナともヒッティングした事あり)、母とは生き別れ状態、結局カナダでナンバー1程度では大したことにならず、現役を続けるか迷っている状態。原題はスパイク・リー映画のもじりだろうか。
どうやら正式には78分の映画(http://www.silverdocs.com/films/shego.asp)。日本語版では、そこからアンナやマルチナなど美味しい場面を優先して編集した結果、ジェヤシーランのドキュメンタリーがぼやけて本末転倒か。ツアー生活のつらさみたいなものは割と描かれていたが、子供の時からテニスを強制された事に対する父親への思いとか不足気味。ちなみにソニアは気分をリフレッシュして2003年シーズンもランキングを307位まで落としつつ現役続行中(http://home17.inet.tele.dk/wta/sp/jeya80.htm)。
2003年8月に正式上映された割に、内容はヒンギスがまだ現役扱いだったり、ちょっと取材・撮影から完成まで、間が空きすぎではないかと思われ。という事で調べてみるに、ミュンヘンで行われたチャンピオンシップでアンケが引退セレモニーをしたのが2001年10-11月、ラストシーン、ジェヤシーランがスレボトニクを破った復帰戦は2002年8月のモントリオールhttp://www.rogersattcup.com/1010/news/stories/shegotgame.asp)。
個人的にはマルチナ・Hが出てきたところでDVD-R保存版にしようか迷い、アンケの引退セレモニーの場面で保存決定。どうでもいいが、マルチナの日本語版吹き替えが、パブリック・イメージの「なまいき娘」って感じではなく、「ちょっとシャイな田舎娘」っぽくて微笑ましかった。一方でアンケの吹き替えはすごく大人っぽかった。メドベデフと付き合っていた頃のコロコロしたイメージとは大違いだけど、考えてみれば、引退した時はもう20代半ばだから当たり前か。
以下、番組の取材に応じた人々(といっても他番組からの流用もかなりありそう):クリス・デマリア(WTA)、レネ・シンプソン(コーチ、元プロテニス選手)、ビリー・ジーン・キング(男女対決に応じた元選手)、マリー・カリーヨ(元選手、スポーツ解説者)、ウォレン・フローレンス(専門誌記者)、セレナ・ウィリアムズ(「ジナ・ガリソンを手本にした」という)、オラシーン・ウィリアムズ(セレナの母)、ステファニー&スティーブン・ウェットモアー(プロを目指す少女と父)、バッド・コリンズ(スポーツ・ジャーナリスト←日本では「バド・コリンズ」の表記で知られるお馴染みの名物記者)、マルチナ・ヒンギスフリーター)、ジム・フューズ(WTA選手担当)、バーバラ・シェット(美人なのに地味、でも本人は幸せ)、アラン・マー(ソニアのコーチ)、パット・ヒッキー(スポーツ・ライター)、ジェニファー・カプリアティデニース(ジェンの母親)、ブラッド・ロビンス(ソニアのマネージャー)