パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『BSプライムタイム』「検証イラク戦争〜問われるアメリカの“大義”(Operaton Saddam: America's Propaganda Battle)」

7/16初回放送、50分、2003年・独WDR制作、プロデューサー:クリスチーネ・ノイハーフェン
ドイツのテレビ局がアメリカの反ブッシュ系のジャーナリストにインタビューしながら、ブッシュの嘘を総括。しかしドイツの人はこの番組を見て「ブッシュはこんな捏造をしていたのか。許せん!」と怒るのだろうか。それとも「これまで点で見せられてきた数々の嘘を体系的に並べてもらって分かり易かった」くらいなのか。おそらく日本人の多くは、ブッシュが「アルカイダイラクは繋がっている」と言い出した時から「この人、ちょっとおかしい」或いは「ブッシュ、必死だな」と思ったわけで、今さら捏造を検証されても、という気がしないでもない。しかし、日々のニュースで取り上げられても、そのまま流されていく事も多いわけで、戦争が一段落した直後にこういう番組を作る意義はあるのかもしれない。
番組ではイラク攻撃の元ネタをパール/ウォルフォビッツが90年代前半に計画した構想だとする定番の説をとっているが、ブッシュが戦争するために捏造しまくったのと同様に、反ブッシュ陣営も「戦争に反対するためならば」と、イラク攻撃の理由について「石油だ」「キリスト教右派の使命感」「再選キャンペーンの一環」など適当な事を言っていたような。他人の支持が欲しいならば、もう少し勉強するか、もしくは「理由が何であろうと戦争はダメ」くらいの信念が欲しい。「○○の利益のために戦争を起こしているからダメ」的な言い方って、「○○」が間違いだと分かった瞬間から説得力がなくなるのは、ブッシュの戦争理由と一緒。
「アメリカ新世紀プロジェクト」「アメリカ企業研究所」はググったら沢山出てくるので省略。「レンドン」とかいう広告代理店はうまく引っかからないので保留。
(追記)レンドン・グループ(及びグループ内のヒル&ノールトン社)は湾岸戦争の時、少女の偽証なんかを立案した会社。あれがばれても、今回また国防総省と契約しているわけだから、前回のは問題になっていないという事か。アメリカは凄いな。http://www6.plala.or.jp/X-MATRIX/eg/eg20030330.html