パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『BSプライムタイム』「イラク戦争への長い道(The Long Road To War)」

4/29放送分、前後編(50分×2)、2003年・アメリカ・WGBH制作、プロデューサー:マイケル・カーク/ルイス・ワイリー・ジュニア
(番組のサイト)http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/shows/longroad/
公共放送局(PBS)のドキュメンタリー部門(WGBH)が制作した番組名(frontline)という事のよう。公共放送といっても政府寄りというわけでもなさそう。
内容は、1990年からWGBHが継続取材してきた『フロントライン』用の豊富な資料を使って今回の攻撃を歴史的に説明したもの。攻撃理由は9・11でもなく、石油でもない。「“フセイン政権は自然に瓦解するから”として91年に停戦したのは間違いだったので、ちゃんと始末をつけよう」という92年ウォルフウィッツ論文の焼き直し。
これに関しては、以下の日本語がよくまとまっている。
「“暗黒のプリンス”が語るアメリカが戦争をする理由」(歌田明弘地球村の事件簿
http://wam.ascii.co.jp/regular/kasou/backnum/index.cgi?0/280
在日米国大使館が自分とこの政策を日本語訳して自分のサイトで公開している。他人のプロパガンダを非難するならば、公式のプロパガンダくらい読んでおくべきかも。
(在日米国大使館)http://usembassy.state.gov/japan/wwwhjmain.html
番組内では湾岸戦争当時の副大統領補佐官という肩書きで紹介されている人物ウィリアム・クリストルだが、どうやらネオコン/共和党/リクードイスラエル)と繋がりが深い人物らしい。本国では保守派雑誌『ウィークリー・スタンダード』の編集者として有名人だから、敢えてどんな立場の人間か改めて紹介していないのだろうが、日本語版ではきちんと触れておくべき。
(参考)「クリントン・スキャンダルの背後にいるのはだれか? 」(韋駄天迷宮)
http://www01.netweb.ne.jp/~kimura/meikyu/a001.html
クリストルが補佐官をしていた副大統領は、“面白発言の祖”ダン・クエール。元々キリスト教原理主義者の支持を獲るために副大統領になった人で、今のネオコンに近いと思うのだが、最近名前を聞かない。検索してみると、以下のサイトが見つかった。宗教観・民主主義観はまさにネオコン。「ネオコンの陰のリーダーはクエール」と妄想。
「21世紀を「家庭平和」の世紀にbyダン・クエール」(思想新聞
http://www.ifvoc.gr.jp/new_page_90.htm