パロップのブログ

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自分の事

アエラ』(2/17号)に木村元彦氏が「覆われたコソボでの拉致〜繰り返す憎悪の連鎖」(1P)。コソボセルビア人アルバニア人に拉致されて(多分殺されて)いる話。「ガイシュツ」と云えばそれまでだが、「アメリカがユーゴでやった悪事」というだけで掲載する朝日の左翼っぷりが良い方向に出たケース。『アエラ』も一つひとつには良い記事もあるのだが…。
とりあえずブッシュ・ジュニアの悪口を言っておけば最新流行なこんな世の中じゃ、という感じの今日この頃だが、個人的に気になるのは、アスナールとブレアが支持率急降下中にもかかわらず、相変わらずアメリカを支持しているのは何故か、だったりする。国民には明かせないが、政治生命を賭けてもアメリカ側につくべき国益があるのだろうが、エネルギー資源の利権に関するアメリカ/ロシア/フランスあたりの争いは様々な国際情勢分析サイトで(当たっているかは別にして)見かけるが、スペインの国策を日本語で読めるサイトはないものか。
ヴァーツラフ・ハヴェルの」チェコイラク攻撃に賛成している事にがっかりしているハヴェルヲタもいるようだが、それをいうならば99年にユーゴ攻撃に加わった時、00年にプラハで開かれたWTO会議に反対するデモを鎮圧した時点で、気付くべき事。高千穂遥氏が「1938年に似ている」(2/11付http://www.takachiho-haruka.com/koujitu/koujitu03_02.htm)と書いているが、戦争を回避するために妥協するとどうなるか、またドイツに抵抗し戦争後にチェコを支配した共産党が自分に何をしたか、非暴力不服従がいつも正しいと考えているわけではないだろうハヴェル氏に「聖人君主」を求めるのは、多分筋違い。仮に今でも氏が心の中では戦争に反対しているとしても、自分の哲学的立場と一国の大統領としての立場を天秤にかけ続けた結果、NATO加盟/EU加盟がチェコの利益に合致すると判断し、大統領職に就いている間は、そのペルソナに従う事にしたのだろう。ただ在任中に国連総会あたりで、氏がアンチアメリカ/アンチ戦争の(スタンディング・オベーションが出るような)名演説をしたら面白かっただろうと思う。今度チェコがロシア・ドイツに侵攻されても、誰も助けてくれなくなるだろうけど。
以上、ネタがないので、意味なくニュース・サイトもどきをやってみた。