パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

サンフレッチェ対柏レイソル

2002/11/23
岡山から自動車でビッグアーチへ行くという初の試み。9時45分発で国道2号線バイパスに乗ると「広島まで160キロ」と書いてあったので、下を通って行くのは断念し、高速にのる。それでも広島の友人とどうたらこうたらしているうちに、ビッグアーチへの道は大渋滞。「おまえら、日頃来てねえビッグアーチへ来てんじゃねえよ」(オマエモナー)という感じだが、初の皆さんはアクセス方法(公共交通機関)もよく分からないだろうし、「多分すぐ入れるよ」くらいに考えていたと思われ。駐車場の数もバスの台数も警備の人数も日頃のキャパを超えたので不手際だらけ。まあ何だろうが、応援は多いほど良い。有料入場者数は18000人だが中電が子供無料で3000人招待していたから、多分2万人を超えていた。中国新聞が当日配布した紙面のお陰で、スタンドも紫色に染まった。私は10分遅刻した。
えらく席が埋まっているので、バックスタンド最上段付近に座る。空席埋めるためとはいえ、でかいフラッグでバックスタンド中央の良席を塞ぐのはやめてくれ。前回うざかったアラブ式単調ソングも離れるとあまり聞こえなかった。スタジアム全体であまり聞こえないのが良いのかどうかは別として。
沢田の低く抑えたシュート(センタリングか)が3本とも枠にとんだ。もちろん実力であり奇跡とは呼ばないが、それでも私は今後も沢田がミドルシュートを打つ瞬間「打つなー、パスしろ!」と叫ぶだろう。この大切な、震えるほど重要な試合で、沢田が日頃の試合以上の結果を出せたのは、「さすが経験あるベテラン」なのかもしれないし、「自分ではいつも100%全力のつもりでも、集中し切れてなかったんだろ」なのかもしれない。どちらにしろ、今後も彼のミドルを信じる事はない。
桑原は相変わらず奪ったボールを相手に渡すミスパスの嵐だったが、今日ばかりはよくやったと言うべきだろう。森崎ツインズが中盤の下がり目にいる以上、「ダーティ・シメオネ」役がいるのも必然。とりあえず誰のマークというのでもなく、スペースに入ってきた相手は何でも捕まえに行ってた。
上から見ると、綺麗な3ラインの見える3-4-3。アウトサイド左に森崎弟、試合途中で勝手にポジションを離れ、真ん中付近をウロウロしているのを見て「自由度高いなあ」と思ったが、後からの情報では、兄さんが「中へ行け」と指示したようだ。とりあえず試合中は兄さんと駒野が左サイドをケアしていたので、そんなに不安はなかった。結局何が言いたいかというと、弟/沢田(シュートした場面以外)の両サイドハーフが縦突破の槍型ではなく、同型の中盤4人というところが、今ならバルサだけど、思い浮かべたのはワールドユース2001の日本代表、小野剛のアイディアか。
3トップだが、久保は味方がボールを奪うと、上村/桑原あたりからラインの裏にロングボールが出るのを期待するような動き(斜めにラインを横切るやつ)をする。しかしボールは出てこない。兄さんなんかは始めから久保を見ていないような気がする。前線にロングボールを放り込むのは美学に反するのか(確率が低そうだから)。久保の敵どころか味方にも通じない動きは藤本にしか分からないようだ。しかし上から見る限り一連の久保の動きはそれほど不規則でもなく、日頃から練習していれば合わせられそうだが。それから久保はポストプレーをしない。というか出来ない。
茂木は主に左サイドへ流れて起点になる動き。おそらく本調子ではないようで、あそこから前を向いてディフェンダー外してゴールを狙えたら楽しみだ。
大木はやや下がり気味。繋ぎ役というかそんな感じ。怪我で途中交代だが、始めの数プレーで試合に乗り切れていない感じもあった。代わった高橋もMF扱いで良いと思う。高橋にしても大木にしても、運動量があるとはいえ、ドリブルが巧みであるわけでもなく、もっとペナルティエリアに近い処で勝負させた方が良いだろう。3トップにするなら、久保下がり気味で、茂木と大木(高橋)をフォワード扱いに。
最終節は、服部が左サイドに入るだろうから、弟をトップ下、茂木と久保をフォワードに起用だろうか。久保を外して茂木と高橋の2トップも面白そうだが、やはり最後はエース久保とともに心中だろう。
エルツェッグのキープは面白かった。
八田は後半に一回、余裕をもってボールをこねた後、フィードしたボールを詰めてきた相手に当てるというアホな事をしていたが、安定していた。駒野はプジョルになれる。上村が安定していたのは、騙し騙しやっているうちに怪我が回復したのか、気合の部分が大きかったかは不明。
柏は惨憺たる状況。というか、聞いたことない人が沢山出ていただけだが。中盤にテクニックのある奴がいた、落合か。右の渡辺光輝はまだ攻めてきたが、平山が脅威にならなかったから、弟もノビノビだったような。エジウソンが衰えたのか、駒野が凄いのか、この日たまたまなのか、中盤の役目だったのか、前を向いてのスピードはなかった。南は試合の最初から最後までポロポロしていた。遠目にはリカルドとエジウソンの区別がつかない。大野はやはり一番上手かったし、アクセントを付けていた。北島は木村監督がトゥーリオを入れようと思うまでもなく、上村で十分だった。
(11/28訂正):最後から2行目。最初「リカルド」と書いた後、何か違和感を感じて検索したら、柏の選手紹介に「リカルジーニョ」と修正したのだが、やはり出場していたのは「リカルド」だった。同チームに同じ背番号30番台で「リカルド」と「リカルジーニョ」は紛らわしい。