パロップのブログ

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『ETV2002』「アフガニスタンをめぐる対話〜辺見庸&モフセン・マフマルバフ」

2002/1/21放送
何か言及する度に「イランの諺で…」と話すマフマルバフは面白い奴。「犬は吠えるがキャラバンは進む」や「私が賢い王ならチェチェンは攻撃しない」などもペルシアの諺だったはずだし、ペルシア語は諺天国というか、古い言い回しが日常会話に活かされている国なのかもしれない。前半はブルカをめぐる対話だが、保存されるべき文化と教育によって駆逐されるべき因習の間で噛み合わず。後半はテロをめぐるというよりアメリカに対する見方で噛み合わず。「報復攻撃はもちろん反対だし、ハリウッド映画の出来の悪さにも辟易するが、別にアメリカが嫌いってわけじゃないし、物質文明を批判しているわけでもないんだよ」というイラン人に対して豊かな日本人が議論をふっかけるのはとても難しい。特に自分が生きている事自体に後ろめたさを感じているタイプの人ほどそうだろう。