2001/8/25放送、構成：宮川徹志、制作統括：二村伸／高井孝彰
1999年の訴え開始から2001年初めの和解までを追ったもの。数年間も根気よく取材したというよりは、ベルリン支局とニューヨーク支局が通常のNHKニュース用に取材した映像にちょっと追加取材を加えた様子。そのためかディレクターの思想などが反映されず、よくある「ドイツ良い奴」ではなく、国際政治の中での賢いドイツがちゃんと描かれていた。世界ユダヤ人評議会のボスがインタビューに答えていたが、勝ち負けの両方を経験してきた圧力団体らしく、弱き被害者の部分を強調したりせず、「お金を要求するのは当然だよ」というタフなネゴシエイターぶりを隠さない処が素晴らしい。
