パロップのブログ

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NHK『世紀を刻んだ歌』「ヘイ・ジュード〜革命のシンボルになった名曲」

ロバート・ハリス森雪之丞の司会。プラハの春を潰したソ連軍は仕方ないとして、その後の正常化を行ったフサーク政権も常に断罪の憂き目にあっている。「何か理由があるんでないの」と疑問を持ったのは永田教授くらいだ。これくらい悪玉がはっきりしている革命騒ぎもそうはない。「市民」とか「民主主義」とか「自由」という言葉は最近随分と疑われるようになったのに、プラハの春だけは傷付かないのは何故だろう。このヘイ・ジュード、春の間に歌われたわけではなく、正常化の始まりにぶつけてみた爆弾だった。地下に潜って歌い継がれたわけではなさそうで、89年の若い学生が伝説を聞いて引っぱりだしてきたようだ。ポールの英詞とチェコ語の訳詞、どっちがどうとかは分からないが、ハリスと森のポールの英語のニュアンスについての議論は明らかに擦れ違っていた。シンプルな表現と丁寧な表現は違うだろう。