パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

『ETV特集』「(タイトル不明)」

神学生から革命運動に身を投じ、30年間ソ連に君臨したスターリン。その業績を物語る個人資料がロシア現代史アーカイブから初公開された。1万7千点に及ぶ資料にはスターリンが家族と交わした私信、親族の日記が含まれている。そこにはスターリンの権力が家族の犠牲の上に築かれたことが記されていた。番組では新資料に基づき、20世紀最大の権力者で「赤いツア―リ(皇帝)」と呼ばれたスターリンの素顔を明らかにする。
第1夜「妻ナージャ・自殺の謎」スターリンは二度結婚し、二度とも妻を亡くしている。二度目の妻ナージャは31歳で自ら死を選んだ。彼女は革命の理想から離れていく夫スターリンに対して、ソビエト民衆の過酷な現実に目を向けるよう訴えた。そして大学に通い、ひとりの自立した女性として生きようとする。しかしスターリンとの間の溝は広がり、ついにピストル自殺を遂げた。ソビエト時代には長く隠されてきた「ナージャ自殺の真相」をたどり、スターリンと妻ナージャの葛藤を明らかにしていく。
第2夜「粛清された子供たち」スターリンには3人の子供がいる。長男のヤコフは独ソ戦の中でドイツ軍の捕虜となるが、父スターリンの捕虜交換拒否のため銃殺される。次男ワシーリーは、権力者の息子という重圧からアルコールにおぼれ、スターリンの死後1ヶ月目に逮捕される。そして娘のスベトラーナは、父が最も嫌ったアメリカへと亡命していく。初公開されたワシーリーの獄中からの手紙や孫たちの証言から、権力者スターリンを父に持った子供たちの悲劇を明らかにする。

以上、NHKのホームページより。
独裁者の子供、孫が仕返しも受けずに(ちょっと受けているけど)、未だに生きているというのは、妙な感覚だ。スターリンは明らかに精神に病を抱えていたっぽいが、だからといって不正蓄財しているわけではないし、身内を取り立てるわけでもないし、純粋に政治家として最悪だっただけである。毎日、睡眠時間を削って政敵の死刑執行書にサインする独裁者と、毎晩高級料亭で飲んでいるあほ首相と、国民にとってどっちが幸福か。